確定申告期と重なった税務調査のリアル
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確定申告期と重なった税務調査のリアル
令和8年に入り、税務調査が2件続けて実施されました。1件は当事務所の顧問先、もう1件はスポット対応の案件です。
時期がなかなか厳しく、確定申告前と申告直後という、税理士にとって最も多忙なタイミングと重なりました。
特にスポット案件は片道3時間という移動負担もあり、スケジュールはかなり逼迫していました。税務調査そのものだけでなく、事前準備・資料整理・立会い・事後対応まで含めると、改めて税務調査は“時間と体力を要する業務”だと実感しました。
現場に立つ税理士としては、こうした繁忙期との重なりをどう乗り切るかも重要な実務能力の一つだと感じています。
若手調査官の台頭と現場の変化
今回の2件に共通していたのは、いずれも税務署配属数年の若い女性調査官だった点です。
ここ数年、若手職員の増加は肌で感じており、調査現場でお会いする機会も明らかに増えています。実際に対応してみると、非常にハキハキとしており、質問も的確で無駄がない印象でした。
形式的な確認にとどまらず、取引の背景や実態に踏み込む場面もあり、税理士として思わず緊張する瞬間もありました。
若手だから経験不足という先入観は通用せず、むしろ「よく訓練されている」という印象を持ちました。調査の質という意味でも、確実に底上げが図られていると感じます。
税理士と税務署OB、それぞれの視点から思うこと
近年、「税務調査の質が低下している」という声を耳にすることがあります。
しかし、今回の調査を通じて、その見方は一面的ではないと感じました。
税理士としては、若手調査官の的確な視点に触れ、調査対応の緊張感を再認識する機会となりました。
一方で、税務署OBの視点で見れば、組織としての人材育成が着実に機能しているとも評価できます。もちろん、経験の差は存在するものの、それを補う仕組みや教育体制が整っている印象です。
結果として、納税者・税理士双方にとっても、より実態に即した調査が行われる環境が整いつつあるのではないでしょうか。
現場に立つ者としては、この変化を前向きに捉え、より質の高い対応を心がけていきたいところです。
【編集後記】
2件とも修正申告書の提出必要なんだけどね