会計検査院が指摘した540億円の無駄遣い — 税の使われ方を考える

会計検査院とは何をする機関か

2024年度の決算検査報告で、会計検査院は国の319件の事業において約540億円もの「税金の無駄遣い」を指摘しました。会計検査院は日本の行政機関の中でも特異な存在で、内閣から独立した唯一の機関です。

その役割は、国や独立行政法人、さらには国の補助金を受けた地方公共団体などの会計を検査し、支出が法令や予算の趣旨に沿っているかを確認することにあります。

つまり、税金という国民の共有財産が正しく使われているかを監視する「国家の会計監査役」といえる存在です。

税務署も検査対象になる

あまり知られていませんが、会計検査院の検査は国税庁・国税局・税務署といった「税金を徴収する側」にも及びます。

国の歳入に関わる機関であっても、予算執行や事務運営が適正かどうかの確認を受けます。さらに、国税局調査課が所管する大口法人については、申告内容そのものの妥当性が検査の対象になることもあります。

私が国税局勤務時代に経験した際は、毎年1週間ほどの検査期間が設けられ、職場は少し緊張感と高揚感が混じる“お祭り”のような雰囲気でした。幸いにも私が担当した案件では指摘事項はありませんでしたが、2年連続で会計検査院に呼ばれたのは今では笑い話です。

540億円は「氷山の一角」

会計検査院が指摘した540億円という金額は確かに大きいですが、実際には検査対象のごく一部に過ぎません。

税務調査と同じく、すべての支出を網羅的に検証することは不可能であり、問題のない支出と指摘されなかった部分の中にも、見えない無駄は潜んでいるかもしれません。

限られた税収のなかで行政サービスを維持・拡充していくためには、支出の効率性と透明性が不可欠です。納税者として、そして税の専門家として、国の歳入・歳出の両面から「税金の使い道」を注視する姿勢を忘れてはならないと感じます。

【編集後記】

ん~なんだか、毎日が早く過ぎていく。。。

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