「概算金」60㎏あたり28,000円へ
目次
過去最高水準の概算金
昨夜のニュースで、JA全農長野が2025年産米の「概算金」を60㎏あたり28,000円前後に設定する見通しであると報じられました。昨年の概算金はおよそ16,000円程度でしたので、実に12,000円もの大幅な上昇となります。農家にとっては収入増につながる明るい話題である一方、一般消費者にとっては家計に直結する厳しい数字でもあります。
具体的に計算すると、概算金28,000円は1㎏あたり466円。市場に出回るまでには流通・小売のマージンが加算されるため、消費者価格はさらに上がります。昨年は概算金16,000円に対して市場価格が5㎏5,000円程度でした。今年も同じ倍率で考えると、5㎏8,000円近くになってしまう計算です。実際にそこまで高騰するかは未知数ですが・・・
価格の行方と備蓄米の影響
農産物価格の高騰に対しては、政府による備蓄米の放出など需給調整策も行われています。素人なので実際に備蓄米の放出によってどの程度ブランド米の価格に影響を及ぼすのか分かりません。
ただ、農家としては、JAにすべてを拠出するよりも、一部を自主販売に回す選択肢も現実味を帯びてきました。市場に出るまでの中間マージンを考慮すれば、適正な価格で直接販売することにメリットがあります。
私自身もJAへの出荷量を減らし、事務所のクライアントへ安価で提供することを検討しています。ただし、慈善事業ではありませんので概算金を下回る価格で販売するつもりはなく、かといって市場価格と同額に設定することもありません。どのあたりでバランスをとるか、今後の課題です。
農家であることへの感謝
私が子供のころは「農家なんて」と思う時期もありました。しかし、いま振り返ると農家であることは大きな財産であり、先祖から受け継いだ田んぼに感謝の念を抱かずにはいられません。米価の高騰や農業環境の変化に直面しつつも、自分の手で米を作り、必要とする人に届けられるということは何よりの強みです。
もっとも、私の代でこの農地が終わる可能性は否定できません。それでも、私自身が元気なうちは、税理士業の傍らで稲作を続けていきたいと思っています。
【編集後記】
夏休み明け3日が経過、地味に疲労が蓄積されてきて夜は早よから眠くなり、朝は起きることができません。