税務調査官は何を考えているのか?

税務調査官は何を考えているのか?

夏休み明けの最初のブログに何を書こうかと思い、ふと最近Yahooの記事で某税理士事務所の方が監修?執筆している?税務調査は云々、税務調査官は云々という記事が目に止まりました。当事者からしてみれば、当たり前の事を当たり前のように書いているなという感じる部分と、いやーそこは違うでしょ!と突っ込みたくなる部分があり、人それぞれ捉え方が違うなと思いで読み進めました。

国税職員は5万人ほどおりますので、これらの職員をまとめ「○○だ!」というのは難しいのでやむを得ないと思います。真面目な職員もいれば、そうではない職員もいます。決して不真面目という訳ではありません、当たり障りのない職員という意味で。。。

税務調査は大っ嫌い

税務の職場でも色んな職種がありますが、今回は「税務調査」にフォーカスしてみます。

まず、基本的に私、税務調査は「大っ嫌い」でした。私の性格などを知っている方は税務調査向きと思われていたようですが、声を大にして言いたい「大っ嫌い」でした。

大っ嫌いだった理由はただ1つ「人を疑う仕事だから」。税務調査の建前は提出された申告が正しいかの確認ですが、基本的には間違っていると思っているから調査に行くのであって正しいなら税務調査になんて行かない。何万、何十万の納税者の中から怪しいと思う納税者に調査に行くのだから。

この「疑う」というスタンスがどうも私の中に引っかかるものがありました。

とは言え、仕事なのでちゃんと調査はしていました。

期間損益なんかどうでもいい

何万、何十万の納税者の中から怪しいと思う納税者に調査に行くのだから是認(ぜにん)は避けたいというのが税務調査官の本音であり、統括官の本音である。ちなみに是認とは、税務調査において指摘事項が全くなく提出された申告書が正しかったことを言います。

是認が多いと税務調査官の評価に関わるので、できるだけ是認を避けたいというのが税務調査官の心理です。たぶん、私、是認多かったと思います。

いやいや是認、良いじゃないですか。納税者が適正申告していたのだから国税庁の理念に合致しているのだから誉めてあげるべき!!と思っていたし言葉として口にしていました。

重箱の隅をつつくような軽微な誤りや、ちょっとした期間損益(売上や経費の計上時期の誤りで翌期処理されるもの)をわーわー騒いで修正申告書作成したって何のメリットもないと思っていました。人間のやることだからちょっとしたミスはあるのだから。

一方で、悪いことをしている場合は、とことん税務調査をしていました。表現は悪いですが、不正を行っていた納税者は食いちぎってやる!!という思いでした。メリハリってやつです。

やっぱり悪いことしている納税者には制裁が必要なんでね。

【編集後記】

当事務所、本日から通常営業です!!といってもすぐ週末なんですけどね。

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