最後は条文に帰る

先輩税理士からの質問

税務署時代からの、しかも私が20歳から21歳の頃に2年間一緒に仕事をした先輩からの質問です。もう30年になるのが驚きです。お互い忙しい時期があり(先輩は2年ほど海外へ駐在勤務もあり)疎遠になりつつあったのですが税理士になり、また色々と仕事面でお世話になることが多くなりました。

その先輩は私に良く質問のメールを送信してきます。先輩とはクライアントのターゲット層が違う、私は中小企業やスタートアップ、フリーランスなど、先輩は大企業が多いので基本的にクライアントに対する悩みは違います。

が、しかし法律の適用や解釈については大きいも小さいも関係ないのです。なので先輩からの質問の多くは税法の適用や解釈の質問が多いです。たぶん私が国税局の調査審理課に勤務していた経験があるからだと思います。

税法も読む力

税理士になってから実のところあまり税法を読まなくなりました。というか、前述したとおりクライアントの層にもよるのですが税法を読むような機会というか事例が少ないからです。

故に先輩からの質問は税法の適用や解釈なので必然的に税法も読むことになります。

税務署に勤務している頃は「税法六法」を開け難解奇読と言われている文章を何度も読み返し、かっこ書きは色を変えてマーキングして、二重かっこや三重かっこも何度も読んでいました。

現在では「税務通信」のデータベースを活用し、かっこなしで読んだり、かっこ書きを色分けしたりする機能がありますので、これらを活用しながら読み進めます。

余談ですが、本法から関連法令、特に施行令にダイレクトで飛べる仕様になればもっと使い易いと思います。

今回の質疑は。。。

今回の質疑は「賃上げ税制について」でした。まー色々と質疑の内容が書いてありましたが、結局のところ最後は「税法に答えが書いてある」という結論になるんですけどね。

振り返ると3年間、国税局の調査審理課に勤務して税法の読み方や解釈、適用などの仕事に従事したという事は私にとって貴重な財産になっています。仕事そのものは大変でしたけど。

今も昔も最後は税法に帰るんだなと、改めて認識した朝でした。

税法ではカバーできないことが多い

最後は税法に・・・とか書いていながら、実はそうでもない部分が税理士事務所に多々あって、日々の会計業務をどのように効率的に行うか?という課題は税法には書いてありません。税務署の頃は、企業が行った取引が会計、税法に則した正しい処理を行っているかということだけにフォーカスできたのですが、今は+αの部分が多いです。

それもまた、日々勉強なんで楽しいのですよ。

【編集後記】

珈琲好きの税理士を発見しました(^^♪

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