私は所得税の細かい事は良く知らない

税理士が何を言っているのか！！と炎上するかもですが、私は国税OBでメインを法人税で20数年生きてきた、そんな税理士です。所得税についてもある程度は熟知しているつもりですが、今年、私の申告書を作成していてら「分配時調整外国税相当額控除」という聞きなれないというか、初めましてのフレーズに会いました。

元々は国税庁の確定申告書等作成コーナーで私の令和5年分の所得税の申告書を作成していました。今年は株式の譲渡所得や配当所得があるので楽天証券から「令和5年分特定口座年間取引報告書」をｘｍｌデータ取得し読み込むことで簡単に入力することができます。ということでサクッと作成したのですが、ここで先ほどの「分配時調整外国税相当額控除」が登場したのです。

分配時調整外国税相当額控除とは？

集団投資信託って何だ？謎は深まるばかりです。今回の対象になっているのは「特定上場株式等の配当等　投資信託又は当k亭受益証券発行信託」という欄に記載があったもので、短期間ですが「GXUS配当貴族」という銘柄を保有してた期間にかかる配当分です。

「分配時調整外国税相当額控除に関する明細書」も自動で作成されていましたので、その内容を見ると分配時調整外国税額相当額が本来の所得税額を超えないように調整されているような明細になっています。

ちなみの私は米国株の配当もあるので外国税額控除の適用もあります。「外国税額控除に関する明細書」を見ると「分配時調整外国税相当額控除後の所得税」という欄があることから「分配時調整外国税相当額控除に関する明細書」を作成してから「外国税額控除に関する明細書」を作成する感じの作りのようです。

でも、国税庁の確定申告書等作成コーナーでは「分配時調整外国税相当額控除に関する明細書」は自動作成されますが、「外国税額控除に関する明細書」は取引内容を個別に登録する必要があります。

せっかくｘｍｌデータを取得しているんだから「外国税額控除に関する明細書」も自動で作成してくれればと思うのは私だけでしょうか？

何故、確定申告書等作成コーナーを利用するのか？

何故、確定申告書等作成コーナーを利用するのか？freee申告で作成、提出すれば良いではないか！その通りです。私が確定申告書等作成コーナーを利用するのには理由があります。

１つ目の理由は自分自身の納税額を早期に把握したいためです。他の申告ソフトはどうか分かりませんがfreee申告の所得税がリリースされるのは1月下旬です、それまでは決算書は閲覧できても申告書は作成できません。

2つ目の理由は、freee申告と私が確定申告書等作成コーナーの結果が一致するかを確認したいからです。毎年変わる税法やシステム、本当に私が入力したデータが正しく申告書に反映されているのか？時にfreee申告もエラーがあるから、当然人のやる事なので致し方無い部分もありますが、念のためのチェックです。

【編集後記】

改めて令和5年の申告書も作成してみると、去年は頑張ったなという気がします。ご褒美が無いまま繁忙期に突入していますが、確定申告終わったら私とスタッフに何かご褒美をあげたいと思います。