カシオ楽一とfreee会計、つながらない課題
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カシオ楽一とfreee会計、つながらない課題
会計事務所でお客様をサポートしていると、会計ソフトと販売管理システムの「つながらなさ」に直面することがあります。
たとえば、カシオの楽一。

中小企業で根強く利用されている販売管理システムですが、クラウド会計ソフトであるfreee会計との自動連携機能は存在しません。結果として、CSVデータを出力し、それをfreee会計用に整形し直してインポートするという作業が必要になります。さらに、楽一の出力データは請求書明細ごとの形式で、「ここが売上金額です」と明示された項目がなく、消費税額から割り返して売上金額を算出する必要があります。
20日締めと月末締めで月に2回同じ作業を繰り返すのは、事務効率の観点からも大きな負担となります。
半自動化への挑戦と仕組みづくり
従来なら「仕方がない」と諦めていたこの作業も、今はAIとクラウドの力を借りて効率化できる時代です。
私が考えているのは次の流れです。①楽一からCSVをダウンロード、②Google Driveにアップロード、③Google Apps Scriptを使って自動で整形、④freee会計にインポート。
この一連のプロセスを自動実行、あるいは「毎月25日・翌月5日」に定期実行するようにすれば、人的な手間を大幅に削減できます。かつては外部のエンジニアに外注しなければ不可能に思えた仕組みも、ChatGPTの助けを借りると具体的なコードまで生成できるため、自分の手で実現する可能性が見えてきました。「AIに背中を押されて挑戦できる」こと自体が大きな変化です。
AIと仕事の未来を考える
こうした効率化を実現していくと、「エンジニアの仕事が減ってしまうのではないか」と心配になることもあります。しかし、実際には単純なデータ整形や定型作業の価値は相対的に下がり、人にしかできない分析や提案に時間を割けるようになるのが本質的な変化でしょう。Chatworkの予約送信や定期送信を外注していた頃を振り返ると、今なら自分で実装できると思えるようになったのも、AIのおかげです。AIは仕事を奪うのではなく、私たちの「できること」を広げてくれる存在。大切なのは、便利さに振り回されるのではなく、自分の業務にどう活かすかを考える視点です。楽一とfreee会計のデータ連携は、その第一歩として挑戦する価値があると感じています。