衝撃!!所得税年間0円の考え
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枝野さん。所得税0円!!
昨日の夕方、YAHOOニュースに衝撃的な文言が!!「所得税1年間ゼロ」立憲民主党の代表の枝野幸男氏が。。。
「年収が1千万円程度を下回る人の所得税を1年間実質ゼロにする考え 」
ホント、凄いとしか言いようがない発想と行動力。実現されればそれはそれで嬉しいかもですが、問題点を考えてみます。
年収1千万円の定義が曖昧
おそらく給与収入の人は1千万円ということだと理解しています。だって、自営業の場合、業種業態によって年収1千万円で原価9百万円の人と年収1千万円で原価5百万円では公平感が欠けてしまいます。
では、自営業の人はどうするのか?給与収入1千万円の所得金額8百万円位と同等に設定するのが妥当かな。所得金額8百万円以下。
サラリーマンならできませんが役員であれば定期同額なので、この1年は1千万円を下回る金額ににして、その分は来期に増やそうか?なんてこともできそうです。
1千万円超えそうなので、残業減らすか?ならまだいいけど、残業代は来年に!なんて事も起こりそう!!
財源どうするの?
令和元年分民間給与実態調査によれば、給与収入1千万円以下の人数は約5千万人、給与所得者の95%が1千万円以下です。
給与所得者の税額が10兆7737億円、給与収入1千万円以下の税収が5兆342億円。さてこの5兆円の財源をどうするのでしょうか?
あくまでも給与書所得者だけの数字です。
ちなみにコロナ禍において支給された特別給付金の予算規模は12兆円でした。
現場は大混乱!!
税務の現場大混乱になるでしょうね、考えただけでもゾッとします。
地方税はどうなるんでしょうか?
働き世代で住宅ローン減税の恩恵を受けている人は一律給付の方が有難いのかな?
まとめ
結論から言えば、所得金額8百万円以下位から所得税0円ってことかな。実現すればね。
その金額に届かないように色々するんだろうな、実現すればね。
何故か性善説で考えられない。税務署に勤務しているとそうなるんです。
【編集後記】
今日、税理士になって初めての経験をします。
午前午後、そして夕方からと計3件のミーティングがあります。基本、1日1件にしているので、午前午後の2件でも稀なのですが、今日は3件。