給与支払報告書、通称「源泉徴収票」
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給与支払報告書、通称「源泉徴収票」
この時期になると年末調整や法定調書の作成など地味に面倒な仕事があります。
その1つに給与支払報告書、通称「源泉徴収票」の作成があります。とは言え人事労務のソフトを使えば比較的簡単にできるのかなと思います。
今回のブログはそんな「源泉徴収票」にまつわる疑問とです。
源泉徴収票の提出義務
税務署に提出する源泉徴収票の範囲は次の通りです。
市町村に提出する「給与支払報告書」(名称は違いますが源泉徴収票と同じものです)は、令和6年1月1日現在において給与等の支給を受けている全ての受給者のものを市区町村(原則として受給者の令和6年1月1日現在の住所地の市区町村)に提出が必要です。
ここで疑問。市町村に全てのデータを提出するのだから税務署もデータ共有すれば良くないですか?今はどうなのか知りませんが、税務署には扶養是正という事務があり年末調整の誤りを企業に是正してもらうというものなのですが、この情報は市町村から提供されていました。ただ、提供される方法はアナログで紙に1枚1枚情報が記載されおり、それを1件1件整理して企業側に是正を求めていました。
令和6年になり、そろそろデータ共有ができても良いのでは?そうしたら税務署に提出する作業が減ると思うのですが。。。
2028年を目途のに一元化される?
私は見つけることが出来なかったのですが、Xでは2028年を目途に一元化されるとか、されないとか。
eLTAXのHPでは、すでに「給与支払報告書、公的年金等支払報告書及び源泉徴収票の電子的提出の一元化について」となっており、もう始まっているの?と思ったのですが、よくよく読むと
給与や公的年金等の支払をする事業者の方は、一定額以上の支払に係るものについて、受給者の方がお住まいの市区町村に支払報告書を提出するほか、記載内容がほぼ同一の源泉徴収票を事業者の方の所轄税務署にも提出する必要があります。
地方税における手続を電子的に行うシステムである地方税ポータルシステム(eLTAX)を利用して、市区町村に提出する給与や公的年金等の支払報告書の電子申告用のデータを作成する際、税務署に提出が必要な源泉徴収票の電子申告(e-Tax)用のデータも同時に作成することができます。
同時に作成したデータは、eLTAXに一括して送信することで支払報告書は各市区町村に、源泉徴収票についてはe-Taxで事業者の方の所轄税務署にそれぞれ提出されます(以下「一元化」といいます。)。
なーんだ、結局、eLTAX使えば国も市も両方送信できるよ!ということでした。
【編集後記】
色々と情報のキャッチアップが難しくて、Xや周りの先生から教えていただくことが多いと感じる今日この頃です。