税理士職業賠償責任保険
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税理士だってミスはある。
税法が難しすぎる。税理士だからって完ぺきではない。が、クライアントは税理士だから完ぺきを求める、当然である。それだけの報酬を支払っているのだから。
が、しかし、税理士だって間違えることはある。修正申告や更正の請求書を提出することで回復できることもあるが、税法の仕組み上、そうならないこともある。結果、クライアントの税負担が増加することになる。税理士が正しく申告していた税負担が少なく済んだのに。。。
単純に税理士のミスということもあれば、クライアントのコミュニケーション不足が原因ということもある、いずれにしてもミスはミスである。
税理士職業賠償責任保険
そんな税理士のミスのために「税理士職業賠償責任保険」というものがある。
税理士または税理士法人が、その資格に基づいて行った業務に起因して保険期間中に日本国内で損害賠償請求を受け、法律上の賠償責任を負担したことにより被る損害のうち、保険加入者および被保険者のどなたも当該業務を委嘱した被害者ではない場合に限り、保険金をお支払いします。
※ 税理士業務を行った(申告書作成提出など)時の保険加入有無は問いません。
できれば使いたくない保険である。
2020年は503件、22億5千6百万円の支払いがあった。賠償金額の多くは500万円未満であるが、2億8千9百万円と多額の賠償請求案件もあったようである。
そして支払件数、支払金額ともに約半数は消費税案件である。消費税は難しい。簡易課税選択届出書の提出失念が多いようである。ブログを書いているだけで不安になってくる。
ひとり税理士に不安
複数の税理士がいれば他の税理士に確認してもらう事が可能であるが、ひとり税理士の場合はそうはいかない。何度チェックしても誤りがある。
やっぱり複数の目でちぇっくするのは重要である。例えそれが税理士でなくて事務所の職員であってもである。
やっぱり、誰か雇った方が良いかなと思う。税理士本人に時間的余裕ができる事でチェックする時間も確保できるから。
【編集後記】
んーやっぱり、ミスは怖い。