税理士事務所を新規開業するという事について


令和2年度の税理士官報合格者数は648人となりました。
本当におめでとうございます。
さて、この中から何人の方が新規に税理士事務所を開業するのでしょうか?
当然、試験に合格しても税理士登録をしない方もいれば、既存の会計事務所に事務員として勤務しなが資格を取得した方、独立せずに勤務税理士になるか方様々です。
税理士事務所を新規開業するという事について、考えてみました。
目次
税理士事務所は儲かるのか?
大きくは儲からないが、あれ程度は儲かる!と思う。
理由は簡単。固定費が少ないから。
必ず発生する費用としては、会計ソフトの利用料と税理士会の会費。
利用する会計ソフトや所属する税理士会により若干の違いはあります。
あとは、細々した経費は掛かりますが、大きな金額にはなりません。
仮に家賃がが発生しても150万から200万円くらいでしょうか?
これを超える金額は儲けになっていきます。
問題は集客!
税理士事務所を新規開業しても顧客は0です。
元々、税理士事務所に勤めていて、クライアントを含めて暖簾分けのような形でない限り0からのスタートです。
この集客がほんと大変なんです。
大変な理由は・・・
- 既存の法人はすでに顧問税理士がいること
- 価格競争に対抗できないこと
- 効果的な集客方法がないこと
- 既存の法人はすでに顧問税理士がいること
ちまたにある法人は基本的に顧問税理士がいます。
あるひ突然、街中に税理士事務所の看板を掲げても誰も顧問税理士を変えようとは思いません。
既存の顧問税理士と何かあれば、税理士を変えるかもしれませんが決して多くはないケースです。
- 価格競争に対抗できないこと
一人税理士では価格競争に巻き込まれたら、絶対に勝てません。
見積書を提出したら、他の事務所より3倍も高いと言われたこともありました。
月額数千円の顧問料なんて絶対に無理です。
- 効果的な集客方法がないこと
私だけなのかもしれませんが、今のところ効果的な集客方法は見つかっておりません。
ですが、お陰様で少しづつではありますが、クライアントの数は増えています。
SNSだったり、HPだったり、口コミだったり。
税理士紹介会社はお勧めできません。何回か利用しましたが手数料が高額であることと、途中で解約されると手数料分が回収できないというリスクがあるからです。
新規開業なんてメリットないじゃん!
「新規開業なんてメリットないじゃん!」
決してそんな事はありません。
確かに開業当初はとても不安です。
支払いばかりが続いて、収入がないから。
でも、少しづつクライアントが増えて、仕事が増えてくるのが楽しくて仕方がありません。
「あれもしたい。これもしたい。もっともっとしたい!」
THE BLUE HEARTS世代ならきっとわかるはず。
今、合格する人はもっと若い人か!
私自身開業2年目ですが、ほんと開業して良かった思いますよ。
「落ち込むこともあるけれど、私、この仕事が好きです。」
【編集後記】
魔女の写真と最後の文章で掛けてみたのですが、分かりますか?