税理士事務所のM&A・・・その3
目次
否定的な意見
税理士事務所のM&Aについて、当事務所のスタッフと私が国税局勤務時代にお世話になった先輩、今は税理士をしている人に相談しました。
結論から言うとお二人とも今回の案件に対して否定的な意見でした。
まずは、当事務所のスタッフの意見です。優秀なスタッフで普段から的確なアドバイスをしてくれる頼れる存在の方からのアドバイスです。
- TKCからfreeeへの移行にハードルがある。⇒私の習熟の時間が必要ではないか?
- 当事務所の現状でもクライアント数は増えている、当事務所のスタンスに合わないクライアントを無理に獲得する必要はないのではないか。
- 仮にM&Aを実施したとしても、引き継いだ従業員が私の経営方針に合わない場合は新しい従業員を雇用する必要がある
国税局勤務時代にお世話になり、税理士になっても私の事を大変気にかけてくれる先輩からのアドバイスです。
- クライアントの数に比して売上高が少ない
- 売上高に対して、税理士本人の所得金額が少ない。
- 今いる税理士に対してののれん代が曖昧(月10万円くらい、年数未定)
- 私自身がより効率的な仕事をすれば、M&A対象の事務所の所得を獲得することができる、リスクを取る必要がない。
- 全体を通してうま味がない案件である。
目先のクライアントに飛びつくのはダメ
現状を説明し第3者の立場から客観的にみてもらい、忌憚のない意見をお聞きすると「なるほど」と思うことばかりです。
最初に話を頂いた時はお断りした案件です。でも、すぐ夏季休暇に入り考える時間があるとM&Aしたら簡単にクライアント数が増えて、いやらしい話、私の所得が増えるのではないかと。。。安易な考えをしていました。
立場の違うお二人に意見を求めアドバイスを頂き、冷静になってきたのは事実です。
次の金曜日、9月1日にマジ価値名古屋で税理士法人のM&AをテーマにしたLTがありますので、そこで色々確認して早々に結論を出したいと思います。
【編集後記】
たぶんM&Aの話はお断りすると思います。うちのスタッフに「先生なら、M&Aしてもなんだかんだ言って上手くこなしそうだけどね」と言われたのは嬉しかったです。