税務調査は平行して何件受託できるのか?
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税務調査
税務調査。今考えると嫌な仕事である。
高校卒業して、なんとなく公務員になり、なんとなく税務職員になり、なんとなく税務調査という仕事に従事して、気が付けば48歳と世間で言う所のアラフィフになってきました。
特に、正義感があるとかではなく仕事として従事してきた税務調査ですが、調査をする側から調査をされる側になると違った世界観が見えてきます。
私は、税務調査が嫌いでした。なぜならば、基本、人を疑う仕事だからです。税務調査の法律的建付け派は、提出された申告書が正しいかの確認。ですが、中にいる税務職員は、間違っていることを前提に税務調査に行くのだから、また、調査の結果が人事評価の大きな指標になるという・・・今考えても嫌になりそうです。
税務職員は年間何件の調査をするのか?
これを「ノルマ」というのかは疑問ですが、平均的な1件当たりの調査日数と、年間で税務調査に従事できる日数が決まってくるのでおおよその年間件数が決まってきます。
当然、すぐ終了する案件もあれば、ものすごく時間を投下する事案もあります。したがって、件数がおおよその件数に届かなくても・・・なんて甘い所ではなかった気がします。
常に4~5件を同時並行的に調査を行い、重い案件が続けばその件数も増えてきます。実は調査能力があれば有るほど仕事が増える仕組みになっています。
税理士は何件平行して税務調査を受託できるのか?
事務所に税理士1人、担当事務員3人とか。事務所に税理士1人とか。もっと大きな税理士事務所で当然のことながら違うと思います。
故に、当事務所というか、私の場合、事務所に税理士1人、この税理士が対応するという前提で書きます。
実のところ、現在、当事務所では税務調査を5件受託しております。全てスポットの税務調査対応です。さらに1件オファーを受けておりますが、正直、限界を超えている気がして保留にさせていただいております。
1件1件の案件について、重い軽いがあり重めの案件もあります。1件は国税局の資料調査課案件です。
これらの税務調査に並行して通常の決算、年末調整、確定申告とこれから繁忙期を迎える時期にさらに重い案件は正直苦しいです。
かなり熱心に当事務所へのオファーをしていただいているので助けたい思いもあるのですが、現実的に今は厳しいです。
という事で、当事務所は並行して5件の税務調査を受託するのが限界です。
他の事務所は、他の税理士はどうなんでしょうか?
気になるところです。
【編集後記】
税理士会松本支部というギルド集団の会合に出席してきます。