税務調査で経営者が発する言葉・・・ベスト4


長年、税務調査に携わってきた経験から経営者の方が調査の際に発言することが多い4つのワードを選んでみました。
あくまで、私の個人的な見解です。
- なんでうちなの?他に脱税してるところあるでしょう!
- 前の調査では、そんなこと言われなかった!
- 税金の使い方が悪いんだ!
- 経理は税理士に全部任せてあるから!
目次
なんでうちなの?他に脱税してるところあるでしょう!
「なんでうちなの?他に脱税してるところあるでしょう!」
私の場合は「へー、どこの方が脱税してるんですか?その方法も教えてください」と対応していました。
教えてくれた人は1人もいませんでしたが・・・。
今なら、なんとなく気持ちが分かるのですが、この発言をしたところで税務調査は終わらないし軽くもなりません。
逆に、妙に調査に抵抗するので何かやましいことがあるんだろうなと思ってました。
やる気がUPしてました。
前の調査では、そんなこと言われなかった!
「前の調査では、そんなこと言われなかった!」
私の場合は「前回の調査では確認しきれなかったのですね。今回の調査では前回の調査の期間も含めて確認しましょうか?」と対応していました。
国税通則法の関係で、過去の調査分の再調査はハードルが高くなったので上記の発言で過年分に遡ることはめったにありません。
税務調査は1人か2人で2日間、概ね3年分の調査を行います。
限られた労力と時間で効率的に調査を行うため、関係書類を100%全部見ることは不可能です。
前回の調査で確認できなかった項目を今回の調査で確認することは普通にあります。
間違えは間違えなんです。
前回も今回も関係ありません。
税金の使い方が悪いんだ!
「税金の使い方が悪いんだ!」
その通りなのかもしれません。
しかし、適正申告することには全く関係ありません。
この発言をしたところで、税務調査には全く関係ありません。
何なら国会議員にでもなって税金の使い道を正しくしてきて!と心の中で呟いていました。
これを言葉に出すと経営者の方と口論になりそうなので、決して口には出しませんでしたけど。
税理士に全部任せてあるから!
「経理は税理士に全部任せてあるから!」
「なるほど、税理士に任せているなら安心ですね」とはなりません。
私の感覚では、税理士に全部任せている発言は危険です。
税理士に話をしなければ、誤魔化すことができるから。
経営者自身が経理をやっていても同じなんですけど、なぜか税理士に任せている人の方が誤魔化している人が多かったような気がします。
まとめ
税務調査に来られて気分のいい人は1人もいません。
なんとか抵抗してみたい気持ちも分かります。
しかし、抵抗されればされるほど、何かあるから抵抗してるのだと思っていました。
税務調査が入った場合には「どうぞ、うちは適正申告いていますの好きに見ていってください」と言われた方が、調査官の戦意は下降していきます。
ちょっとは抵抗してくれないと・・・。やる気が・・・。
【編集後記】
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