税務調査では何を見られるのか?【経費編】
コロナの影響で税務署が行う調査の件数が減ったとはいえ、やっぱり税務調査の不安はありますよね。ということで今回は第2弾!
少しでも不安を取り除くために、税務職員が税務調査で何を見るのか?事前に分かっていれば心の準備もできると思うので、今回は税務職員が税務調査で何を見るのか?を紹介します。
目次
税務調査の基本
税務調査の基本は「物の流れ」「金の流れ」「書類の流れ」いわゆる商流図を確認します。
これに加えるとしたら「WHO」誰が行うのか確認します。
なんとここまでは、前回のブログと全く同じ内容です。
税務調査で見るもの【経費】
ここからが本編です。
税務調査で何が見られるのか?を説明する前に、税務職員は何を考えているのか?
基本、税務職員は経費の水増しや架空の経費や外注費が無いか検討します。
では、どうやって検討しているのか?
確認する書類は業種業態によって違いますが、入り口は請求書、領収書、納品書、発注書、工事台帳や作業指示書・・・ありとあらゆる書類に目を通します。
ここからが文章にしづらいところ。
これらの書類から「違和感」を感じ取るのです。
例えば、領収証がいつもアウトプットされたものなのに、手書きの領収証がある。
例えば、得意先コードがいつもと違う。
例えば、種類の通し番号ズレている。
例えば、手書きの領収証の頭の数字の筆圧が違う(領収証に加筆している)
例えば、書類の綴り順が日付とズレている。
例えば、印字されいてる数字がズレている。
これ全て実際に架空経費や水増しの発見となった僅かな違和感です。
ここから、税務調査が大きく動き出すのです。
なぜ、分かったのですか?と聞かれることがありますが「書類が光って見えるんですよ」と答えていました。
「書類を見て違和感を感じられるような職人気質の調査官が少なくなりましたね。」と知人の税理士に言われると、責任を感じてしまいます。
まとめ
税金を誤魔化してはいけません。
しっかりと正しい申告をして納税をすれば何の問題なく終わります。
やっぱり適正申告するのが1番です。
【編集後記】
1月の終わりに東洋経済新報社の記者の方の取材を受けました。
今日、記事になっていました。
なんだか、とても嬉しいです。