税務調査では何を見られるのか?【売上編】
コロナの影響で税務署が行う調査の件数が減ったとはいえ、やっぱり税務調査の不安はありますよね。
少しでも不安を取り除くために、税務職員が税務調査で何を見るのか?事前に分かっていれば心の準備もできると思うので、今回は税務職員が税務調査で何を見るのか?を紹介します。
目次
税務調査の基本
税務調査の基本は「物の流れ」「金の流れ」「書類の流れ」いわゆる商流図を確認します。
これに加えるとしたら「WHO」誰が行うのか確認します。
税務調査で見るもの【売上】
まずは、上記で確認した商流図をベースにします。
物はどのように流れていくのか?発注書?納品書?運送業者はどこ?
売上代金の回収方法は?現金?小切手?手形?振込み?領収証は発行しているの?
作成する書類は?誰が作成するの?納品書?請求書?領収証?完成報告書?工事台帳?
ここまでが、基本中の基本です。
商売をしていれば、業種業態によって作成される書類は様々です。
その基本を抑えながら、何を確認すれば真実の売上を把握できるのかを考えています。
ここからが本番。
請求書、納品書を確認するのは当たり前。
領収証や通帳を確認するのも当たり前。
ここで売上の計上漏れが把握された場合は、経理がずさんとしか言いようがありません。
税金を誤魔化したい人は、請求書の控えを捨ててしまったり、現金で受領しても領収証を発行しないなど、表むき売上がなかったことにしないといけいないのです。
さて、税務調査で見られるものは何か?
例えば、請求書から売上を計上しています!とします。
では、その請求書は誰がどうやって作成しているのか?請求書の基となる資料は何?
誰が作成しているのか?社長?経理担当?社長の家族?
取引先からの発注書なのか?
社長の手帳に詳細が書いてあるのか?
従業員からの報告なのか?
工事台帳で完成報告書が作成されたものなのか?
つまり、何が言いたいのかと・・・。
必ず商売の基本となる軸があって、必ず作成する書類があるということです。
請求書のベースになる書類は、社長の手帳だったり、、FAXでの受信した注文書や発注書、運送会社であれば運転記録など。
そんなの関係ないでしょ!と言われるものが実は真実の売上を把握するのに大事だったりするのです。
まとめ
当然、税金を誤魔化してはいけません!
残念なことの毎年、税金を誤魔化している人がいるのも事実です。
「税務調査でそんな事までするの!」ということもしばしばあります。
私自身もやってきました。
何を見られても「正しい申告をしている」という自信があれば税務調査なんて怖くありません。
どん!と構えて税務調査を受けましょう。
【編集後記】
実は、「どうぞどうぞなんでも見てください」と言われるのがい1番嫌でした。
ちょっとでも社長が抵抗してくれたら、何かあるのかと思って調査していました。