税務職員は「是認」が嫌い。
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税務職員は「是認」が嫌い。
個人事業主や会社経営をしていると「税務調査」というものがあります。税務署に提出した確定申告書が正しいか税務職員が確認するものです。
別に悪い事をしていないのに「税務署が来る!!」というだけで不安になります。
そんな税務調査ですが、実際に税務調査があっても何も指摘されず終わることもしばしばあります。これを税務署的に「是認」といいます。
税務職員にとって、この「是認」が及ぼす影響を解説します。
是認は評価されない
税務署の調査担当者は、提出された申告書が正しいか否かの確認を1年中しています。たとえ「是認」があったとしても適正に申告されていました。。。で終わっても別に何の問題もないのです。
ですが、部内での職員の評価は別問題です。
なぜなら、税務署に確定申告書を提出している人は沢山いて、その中から問題のありそうな納税者を選んで調査をしているのに何も問題ありませんでした。。。ではちょっと。是認が続けば人事評価にも影響を及ぼす可能性があるからです。
ちなみに法人税の調査では全体の3%程度でしか税務調査されていません。この3%で是認だと。。。いうことですね。
最後は重箱の隅をつつく
調査の最終盤になって、いよいよ何もないと調査担当者は重箱の隅をつつくこともあります。
「えっ!!そんな細かい事を。。。」
と思われるようなことも指摘します、1万円とか2万円の誤りでも指摘して修正申告書を提出するように指導します。別に税法的に間違っているので指摘することは問題ないのですが。。。
税理士事務所によっては、顧問先の調査で是認だと担当者に「ボーナス」が支給されるところもあると聞きます、金額は分かりませんが、1万円とか2万円の修正てボーナスが消える😭
何度も書きますが、 別に税法的に間違っているのであれば指摘することに全く問題はないのです。
まとめ
私が税務署に入った頃は、税務調査に入られたら何も無いなんてありえないと納税者側が思っていて「お土産」が用意されている!などと都市伝説的な話がありました。「お土産」とは当たり障りのない修正項目を指します。
そんな案件を経験したことはありませんが「是認」が嫌いという事に起因しているのかもしれません。
今はお土産なんて言葉すら聞かなくなりましたけど。それでもやっぱり税務職員は是認が嫌いです。
税理士は是認が好きです。
【編集後記】
今日は、久しぶりに終日事務所で仕事です。やらないといけない業務が沢山溜まっているのですが、どこから片付けようか悩みどころです。