税務署職員が納税者の修正申告書を勝手に作成・提出…減給処分
目次
税務署の不祥事
「税務署職員が納税者の修正申告書を勝手に作成・提出…減給処分」という記事が目に飛び込んできました。んーいつの時代もこの手の不祥事は起こるんだなー。私が現職の頃も同様の不祥事がありました。というか、表沙汰にならないだけで処理している事案もあると思います。
原因はどこにあるのか
なぜ、このような事態が起きるのか?
組織全体の問題なのか?個人の問題なのか?両方なのか?おそらく組織全体の問題でもあり、個人の問題でもある。
私が考える最大の原因は「調査能力の低下」。税務調査の過程において、税務署側が課税要件を満たすだけの証拠書類を揃えて納税者に説明すればいいだけのこと。その証拠書類が揃えられないので納税者と話し合いとなり説得できなくなる。
上司からは早くまとめて来いと言われ、納税者からは反対され・・・その結果、今回のような不祥事に繋がるのかなと。
私が現職の頃から調査能力の低下は言われていたけど、ここ最近の税務調査の立ち合いを見るにその傾向は顕著に表れています。指示を出す統括官も調査経験少なめの人も増えたしね。
電子帳簿保存法が導入されたら更に大変。
上述したとおり、税務調査における基本は課税要件を充足する証拠書類を把握する事。これから電子帳簿保存法などが本格的に導入されると、もっと大変になると思います。
あーその前に課税するための課税要件を税務職員が理解しているか疑問はありますが。私もそうでしたが、なんか独自理論みたいなものがあって課税です!って税務調査で言っていた頃もありました。今、思い出すと怖いです。
【編集後記】
やりたい事の半分できずに午前中が終わる。