税務署にある3つの1年
税務署に存在する3つの1年とは?
通常、企業でも個人でもほとんどが1年で区切りをつけて決算資料を作成しています。
官公庁でも基本は同じ、4月から始まって3月で終わるものです。
ところが税務署では、この区切りが3つもあるのです。
これが仕事量の増加を招いている一因だとずっと思っていました。
1つめは1月~12月。
2つめは4月~3月。
そして3つめは7月~6月。
目次
暦年という捉え方。
1つの1月~12月です。よく暦年と言われるものです。
個人の確定申告は暦年課税ですので1月~12月という捉え方をします。
一般の方にも馴染みのある考え方ですね。
会計年度という捉え方。
2つめの4月から3月です。よく○○年度と言われるものです。
国や地方自治体の会計は4月から3月となっていますので、税務署の予算関係も4月から3月で考えています。
したがって、総務課会計担当は2月3月になると確定申告とは別に忙しくなってきます。
事務年度という捉え方。
3つめの7月から6月までを税務署では「事務年度」と呼んでます。
企業でいうところの6月決算!といったところでしょうか。
会計年度に合わせて3月にすればいいのにと思うのですが、さすがに確定申告期に決算期は設定できないので6月になったのだと推測します。
したがって、税務署の定期異動は7月なんです。しかも7月10日。
まとめ
税務署には3つの1年があって、就職した当時は暦年、会計年度、事務年度と理解するのも大変でした。
更に作成する書類も暦年で保存する書類、会計年度で保存する書類、事務年度で保存する書類と複雑で、上級官庁に報告する文書もそれぞれに存在したりしていて今思えば効率化という概念の一番遠くに存在していた官庁なのではないかと・・・。
税務署に勤務すると慣れてしまう3つの1年も、外から見ると不可思議な感じがします。
【編集後記】
最近、やっと穏やかな日々を送っています。