無申告の事業者実は脱税と同じくらい悪質

私、無申告の事業者実は脱税と同じくらい悪質だと思っています。確かに、今の世の中税金を納めるのが嫌だとか、そもそも確定申告の制度が難しくて分からないし、税理士に依頼すれば数枚の紙を作成するだけで高い報酬吹っ掛けてくるし。。。エトセトラ。

税務署勤務時代に無申告法人に対応するという業務に従事したこともありますが、社長の聞くと申告しなきゃいけないことは重々承知しているんだけど、なんだかんだ理由をつけて申告していなんです。

国税当局としても放置できない

国税当局も無申告事業者を放置する訳にもいかず担当者を置いて対応するのですが、この仕事、地味に面倒で地味に評価されないんです。税務調査に行って脱税を見つけて重加算税を賦課したとか華のある仕事ではないんです。

無申告事業者の多くは、そもそも決算書というものを作成していない、証票類の保存も少ないことがほとんどで、税務調査に入ると決算書もどきを作成することから始まります。これが面倒で時間ばかり取られ、やっと決算書もどきが完成したら赤字で法人税が発生しないなんてこともあり、なんだかなーと感じた事は1回や2回ではありません。

仮に無申告の事業者で納税が発生しても無申告加算税なんて微々たるものと思っていました。が！！

納税環境の整備→課税・徴収関係の整備・適正化

国税当局は令和5年度税制改正において、無申告加算税の制度改正しました。

社会通念に照らして申告義務を認識していなかったとは言い難い規模の高額無申告について、
納税額（増差税額）が300万円を超える部分のペナルティとして無申告加算税の割合を30％に
引き上げることとします

財務省リーフレットより

なかなか無申告法人で法人税額300万円を超えるものは少ないと思うのですが、所得で1750万円位で300万円の法人税になるのかな。あんまりそんな大きな無申告は経験がないですね、風俗関係とか夜のお店ならあるかな？

でも、実効性はともかく、少しでも無申告法人が減少し公平で適正な課税が行われることを切に願います。

そー言えば4月にfreeeのユーザーから問い合わせがあって設立以降3期無申告っていったけど、どうなったかな。リソースがなくてお断りしたけど。。。

【編集後記】

本日、午後は久しぶりにfreeeの中の担当者とwebミーティングを行います。当方から相談したいとお伝えしたところ、急なお願いにも関わらず時間を作ってくださいました、感謝です。