損益分岐点とは何か?
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損益分岐点とは何か?
企業(個人事業主を含む)が事業活動を行う上で利益を出すというのは最大の目標です。
損益分岐点とは、財務諸表や決算書を読み解くうえで基本的な数字になるものです。
企業の利益は 売上ー費用=利益 で計算されます。
この利益が0になるのが損益分岐点です。
損益分岐点は利益を出すための最低限の売り上げ目標と考えられます。
固定費と変動費
費用は「固定費」と「変動費」に分けることができます。
固定費とは、売上高に関係なく発生する費用で人件費、地代家賃、水道光熱費などをいいます。
税理士でいえば、会計ソフトに利用料や税理士会の会費、人件費、家賃などでしょうか。
変動費とは、売上高に連動して発生する費用で仕入、原材料、外注費などをいいます。
税理士でいえば、消耗品やクラアント様へ伺う際に発生する旅費などでしょうか。
損益分岐点を下げる
単純に考えると損益分岐点を下げることで利益を確保できます。
売上を上げるか?
変動費を下げるか?
固定費を下げるか?
どれも難しい問題です。
固定費である人件費を削減すると損益分岐点も下がります。
しかし、それでは従業員のモチベーションや離職という問題が発生してしまいます。
家賃等は企業を維持するためには必要な費用で削減することはできません。
売上を伸ばせば変動費も増加します。
仕入先と交渉などで仕入単価などの見直すという余地は残されています。
業種による違い
小売業、卸売業、建設業、製造業、サービス業エトセトラ。
それぞれの業種業態、規模によって固定費が多い業種、固定費が少ない業種があります。
まずは、ご自身の企業の費用を固定費、変動費に分けて分析し削減できる費用と削減できない費用、さらにもっと費用を投下しても良いものなどあるかもしれません。
まとめ
クライアント様によっては決算を組んで初めて「今年、利益少なくありませんか?」とか「今年、納税額を多くありませんか?」と聞かれる事があります。
普段から決算書を読む力が無いからの発言です。
実は税理士にも責任があるんではないかと思っています。
コロナウイルスの影響で混沌としている経済状況中で、実は試されていると思う決算書を読む力。
少しでもクライアント様のお役に立てたらと思います。
【編集後記】
確定申告も落ち着き平常に戻りつつあります。
外出自粛中につき、購入しただけの本を読みあさろうと思います。