所得30億円で課税強化へ
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対象者は200人から300人
政府・与党が所得30億円を超える超富裕層への課税強化の方針を固めたと報道がありました。いわゆる「1億円の壁」と呼ばれる状態の是正のためだとか。対象者は200人から300人の見込みらしいです。これを実施したところで、果たして増収はどれくらいになるんでしょうか?わかりません。
なんか、財務省の主計局の掌で踊らされている感じがしてなりません。
さて、この増税話は、私にも、私にも周りにも全く縁のない話なのですが、SNSやネット上では批判のコメントが多くありました。不思議なもので、税務署に勤務していたころに税務調査に行くと必ず「もっとお金持ちから税金を取ればいいんだ」と言われていたのに、いざ実際に課税強化すると批判の声が多いこと多いこと。
「1億円の壁」とは。
1億円の壁とは、合計所得が1億円を超えると税負担率が低下していくというラインです。所得が大きいと税負担が減少していくのは公平感に欠けるため是正する。まー確かにそうなんですが。。。
批判の声の多くは。。。
批判の声の多くは、直接的に30億円の課税強化を批判するものではなく「課税強化をする前に歳出の見直しをすべき」というものです。他にもいっぱい批判の声はありますが。。。
議員定数の削減や、歳出の見直し、特に旧文通費とか。増税する前にすることはたくさんあるだろう。
元大阪府知事の橋下徹さんは
「旧文通費、立法事務費の廃止を含めた抜本的見直し」「政党交付金の政党内部留保の毎年全額返金、企業団体献金の廃止」などを挙げ「(これらを)やってから国民の責任や!」(毎日新聞のネット記事からコピペしました)
と呟ていました。その通り。
毎年の事なんですが。
毎年の事なんですが、税制改正の話は年末に盛り上がり、年始で骨格が決まります。そして、悲しいかな、その批判の声は税務署の確定申告の会場で税務職員に向けられます。税務職員だって納得いかない税制改正は多々ありますが、行政機関の職員として、適正に法律を執行していく立場にあって変えられなんです。時に納税者から厳しい言葉を投げかけられることもあります。
税理士になって納税者の切実な生の声を聴く機会も増えました。ですが、税務職員に向けて批判の声を挙げるのはやめていただきたい。元税務職員の切なる願いです。
【編集後記】
W杯の準決勝を見たく目覚ましをセットしたつもりが、忘れていたみたいで起きられませんでした。でもiPhoneさまから「7時間の睡眠目標を達成しました。よかったですね。」とお褒めの言葉をいただきました。