年末調整とは?今年もこの季節がやってきた。基礎編

毎年この季節になると、あー年末調整の季節だなあと思います。令和元年も残り2ヶ月。令和最初の年末調整です。

私が税務職員になった1年目は源泉所得税を担当する部署でしたので、この時期は年末調整一色で、今でもこの時期は当時の事を思い出します。毎日、怒られていたことを😭

年末調整を書き出すときりがないので、基礎編として年末調整の一連の流れを解説します。

※令和元年の税制に基づいて記載しています。

年末調整とは?

給料を支払い者(個人・法人)は、支払いの際に所得税を源泉徴収することになっています。

ところが、この1年分の源泉徴収した所得税額と年間の給与総額について納める税金が一致しないことがほとんです。

理由は簡単、毎月の源泉徴収される所得税額は概算だからです。扶養親族に異動があったり、生命保険料控除や地震保険料控除などは加味されていいないからです。

したがって、この不一致を精算するための作業が「年末調整」と呼ばれるものです。

年末調整の対象となる人は?

12月に年末調整の対象となる人は、会社などに1年を通じて勤務している人や、年の中途で就職し年末まで勤務している人です。

ただし、1年間の給与の総額が2000万円を超える人などは年末調整の対象から除かれます。

また、年と途中で年末調整の対象となる場合もありますが、今回は解説を省略します。

年末調整の時期は?

年末調整を行う時期は、今年最後の給料を支払うときとなっているので、通常は12月の給料日となります。

年の中途で年末調整を行う場合もありますが、今回は解説を省略します。

年末調整の手順は?

年末調整は次のとおりに手順で行います。

  1. 扶養控除等(異動)申告書の受理と内容の確認
  2. 配偶者控除等申告書の受理と内容の確認
  3. 保険料控除申告書の受理と内容の確認
  4. 住宅借入金等特別控除申告書の受理と内容の確認
  5. 給与と徴収税額の集計
  6. 給与所得控除後の給与等の金額の計算
  7. 課税給与所得金額の計算
  8. 年調年税額の計算
  9. 過不足額の精算
  10. 過納額の還付or不足額の徴収、納付

従業員の数が多いとこの作業はとても大変です。一人一人の内容をチェックするのは時間がかかります。

freeeのツールで「人事労務freee」というものがあります。これを使えば日々の給与計算から年末調整まで簡単にできますので、是非、使ってみてください。

まとめ

毎年、年末から年始にかけて税務署に相談に来る人が増えるのです。「年末調整をお願いします」って。

だから、今日のタイトル。「今年もこの季節がやってきた。」となります。

税理士になっても変わらないけどね。

【編集後記】

今日は大同生命の担当者様と打ち合わせがあります。少しずつ税理士っぽくなっていくのかな。

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