家事案分とは何か?
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家事案分とは?
家事案分とは何か?
自宅兼事務所の家賃など、ある支出がプライベート用と事業用の双方が混ざったものである場合、事業で使用する比率分のみを経費に計上します。これを家事按分(かじあんぶん)といいます。
freeeヘルプセンターより引用
家賃に限らず、電気料金、ガス、水道、通信費、自動車関連費用などなど個人事業主ならビジネスとプライベートの線引きが難しい支払いがありますよね。
これらの費用を合理的に案分(ビジネスは○○%、プライベートは○○%)といったように案分することを「家事案分」といいます。
合理的に案分ってどうするの?
合理的と書いたものの、特にルールが決まっている訳ではないので難しいところです。
私自身が税務署OBであるが故に「〇〇%なら大丈夫ですか?」と聞かれることがありますが、〇〇%なら大丈夫という基準はありません。
その人、その人の事業の状況によって変わるので税務署OBだから税理士だから○○%大丈夫なんてありません。
個人事業主にしか分からないのです。
仮に質問するなら「どういった方法で案分計算したらいいですか?」という質問なら大変助かります。
ちなみに、私の場合自宅兼事務所ですが、水道光熱費は一切経費に計上していません。
お茶も入れるしトイレで水も使います。終日家にいて電気も使うけど合理的に案分って難しくて経費計上を諦めています。
携帯電話通信費は契約をビジネス、プライベートと分けています。
車はビジネス用1台とプライベート用1台と線引きしています。
考えられる合理的な案分
考えられる合理的な案分方法をいくつか挙げてみたいと思います。。。
この案分方法を使えばOKというものではありません。
何度も書きますが、それぞれ人によって状況が異なるからです。
【電気料金】
使用時間で案分する。24時間のうちどのくらい業務時間として電気を利用するか?
細かい事をいうと、全体の時間から深夜の時間を除くとか、日中家族がいる場合はどうするのとかいう問題はありますが、1つの方法として有りだと思います。
【自動車関連費】
これは意外と簡単かも。
走行距離を計測してビジネスとプライベートで案分する方法がベストかな?
これが難しい人は使用日数で案分するのも有だと思います。
【水道代】
飲食店でない限り、経費計上を諦めるのがいいかも。飲食店でない限り、経費計上できる金額も少ないし、考える時間がもったいない。
その時間仕事した方がよい。
【通信費】
「使用日数」とか「使用時間」で案分できれば良いですが、それも考えるだけ時間の無駄なので別で1台携帯を所有するほうが楽だと思います。
税務署はどう考えているのか?
法人税の担当出身なので、家事案分という場面に遭遇したことがないので正直わかりません。
しかし、調査の場面で案分方法は確認すると思います。
それに答えるのは税理士ではなく納税者本人です。
合理的な案分方法を説明して税務署が納得しない場合はどうなるのか?
「ちょっと経費計上が多くないですか」となり修正申告(いわゆる否認)となります。
税務署の言い分が納得いかなければ修正申告を拒めばいいことです。税務署側は、家事案分について更正することになるますが、経験上無理だと思います。
更正するだけの証拠資料を揃えることができないからネ。
まとめ
家事案分で経費に計上できるは事実。どれだけ経費にできるかは難しいところです。
私としては、自信をもって経費にできる!というものを経費計上していますが、世の納税者はそうではありません。
少しでも納税額を抑えたいという意識があるので、日ごろから家事案分の合理的案分方法について、考えておく必要があるのかもしれません。
【編集後記】
久しぶりに日曜日にクライアントのところに行ってきました。
日曜日にスーツ着て仕事したの久しぶりです。