ケイマン諸島・・・どこ?


「ケイマン諸島」と聞いてピンっときた方は、かなりの国際税務マニアですね。
国際税務における「ケイマン諸島」を少しご紹介します。
こんな素敵な海辺の家に住んでみたい(^^♪
目次
ケイマン諸島とは?
ケイマン諸島はイギリスの海外領で、カリブ海の西にある 3 つの島からなります。最大の島はグランド ケイマン島で、ビーチリゾートの他、スキューバ ダイビングやシュノーケリングのスポットで知られています。ケイマン ブラック島は、深海釣りツアーの人気の拠点です。一番小さいリトルケイマン島には、絶滅危惧種のイグアナから赤足カツオドリなどの海鳥まで、多様な野生生物が生息しています。
出典:Googlemapより
そうなんです。なんの変哲もないカリブ海に浮かぶ島です。

ケイマン諸島がなぜ国際税務に登場するのか?
実は「ケイマン諸島」は「タックスヘイブン」と呼ばれる税金が0%の地域なのです。
日本の実効税率が30%を超えるなか、0%をとても魅力的。
法人の設立が簡単にでき租税負担がないことから、世界の有名企業や超リッチなセレブ達の租税回避地として有名な島なのです。
昔は情報がなかった
ケイマン諸島の金融資産は秘匿性が高いため多くの租税回避スキームに利用されてきました。
また、海外資産は日本の国税当局も情報入手が困難だったことから、ケイマン諸島と聞くと何かやっているけで手が出せないというイメージでした。
CRSの現状
上記で書いたように、昔は海外資産の情報入手は困難でした。
しかし、現在は「 CRS(Common Reporting Standard:「共 通報告基準」)に基づく非居住者金融口座情報(CRS 情報)の自動的情報交換」を開始し たことにより情報を収集することが可能になりました。
ケイマン諸島も加盟国の1つとなり日本の税務当局に提供されるようになりました。

まとめ
海外資産の情報が入手できるようになり、税務調査もスムーズに進むようになったのかな?
以前のように「ケイマン諸島」というだけで、あきらめる時代は終わりました。
でも、上の加盟国一覧を良くご覧ください。
実はアメリカ合衆国が加盟していないんです。
これって、どうなんでしょうか?
【編集後記】
若かりし頃「タックスヘイブン」を「タックスヘブン(税金天国)」と勘違いしていたのは内緒です。