ある日、突然、税務署職員が調査にやってきた!
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ある日、突然、税務署職員が調査にやってきた!
「ある日、突然、税務署職員が調査にやってきた!」
いやいや、税務調査は事前に調査連絡が税理士にあるはず。
そう、原則は事前に税理士や納税者に「〇月〇日に税務調査をお願いします」と連絡があります。
そう原則はね。
国税通則法第74条の10「事前通知を要しない場合」
国税通則法第74条の10「事前通知を要しない場合」という規定が設けられています。
前条第1項の規定にかかわらず、税務署長等が調査の相手方である同条第3項第1号に掲げる納税義務者の申告若しくは過去の調査結果の内容又はその営む事業内容に関する情報その他国税庁等若しくは税関が保有する情報に鑑み、違法又は不当な行為を容易にし、正確な課税標準等又は税額等の把握を困難にするおそれその他国税に関する調査の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがあると認める場合には、同条第1項の規定による通知を要しない。
条文はものすごくオブラートに包んだ言い回しをしていますが、事前に連絡したら違法や不法な行為の証拠隠滅の恐れがあるんじゃないの!ということです。
疑われていることはいい気持ではありません。さらに税務職員は、その理由を話しません。
突然来た税務職員、どうしたらいいの?
予期せぬ来客、しかも税務職員。まずは落ち着くことが大切です。
いきなり来て、税務調査と言われても・・・税理士に連絡を取らないと。。。
突然来た税務職員の正しい対処法をまとめました。
- あせらず、落ち着くこと
- 税理士に連絡する
- 今日は予定があることを伝える
- 次回の調査日程を決める
何度も書きますが、税務職員が来ても落ち着いて対応してください。
そして、顧問税理士がいる場合は、顧問税理士に連絡をとり対応方法を確認しましょう。
経営者は暇ではありません。税務調査を拒否することはできませんが、今日である必要はありません。
税務職員に予定がある旨を伝え、後日の日程調整をしましょう。
やってはいけない事。
大きな声をあげたり、怒ってはいけません。税務調査に非協力だと思われたり、何かやましいことがあるのではという印象を与えてしまうからです。
仮に予定がなく、税務調査が可能であっても税理士が来るまで書類等は見せてはいけません。
場合によっては、税理士の都合が悪く税務調査ができないこともあります。
まとめ
ある日、突然、税務署職員が調査にやってきた!ら不運としか言いようがありません。
ですが、落ち着いて対応することでその後の税務署の対応も違ってきます。
何より、日頃から正しい経理を行っていれば何の問題もないのですが。
【編集後記】
3月決算法人の確定申告書も今日で一段落できそうです。