「国税局と言う名の暴挙」
目次
国税局と言う名の暴挙
とある芸能人の方が「競馬で6400万円の大当たり、がしかし高額納税で破産」という記事があり、
コメント欄に「国税局と言う名の暴挙 」と怒りの声が上がっています。(競馬で大当たりした芸能人のコメントではありません、勘違いしないように。ちなみのこの芸能人の方は
「二度と僕のような存在を出さないために、政治家の方なり誰かなりに、この法律をぜひ変えてほしいなという思いはあります」 法律の改正を訴えています。
本当に国税局の暴挙なのか?
物事を正しく見ていくと決して「国税局の暴挙」ではありません。
何故なら、国税当局は行政機関であり立法機関ではないからです。納税者側が税法そのものに納得がいかないからといって、あくまでも税法通りに執行する国税当局に対し暴挙!!とは酷い。確かに国税職員の全員が100%税法に納得がいっているのかと言えば、そんな事はありません。事実、私自身も納得いかないことは多々あります。
逆に税法通りやらないと、それはそれで大炎上です。
さて、争点はもう1つあって「調査担当者の私的都合で調査の結論がずれ込み延滞税が増えた」という点です。
追徴税額が多いと延滞税が増えます。延滞税の計算は納付日まで生じますので結論が遅くなればなるほど延滞税が増えます。
仮に何らかの理由で結論が出るのが遅くなるのであれば「予納制度」を利用することで延滞税を最小限にすることができたはずからです。
予納とは、調査等により近日中(おおむね6か月以内)に納付すべき税額の確定が見込まれる場合に、修正申告書等を提出する前であっても、その納付すべき税額の見込金額を、税務署長に申し出て、あらかじめ納付(予納)することができる制度です。
この制度の説明が無かったのであれば税務署側の落ち度と言わざるを得ません。国税当局側がどうするのか分かりませんが、、、。
まとめ
競馬を含め公営ギャンブルの課税関係については、すでに多くのかたが何らかの形で執筆していますので敢えて触れませんが 「国税局と言う名の暴挙 」 というフレーズに思わず反応してブログを書いてしまいました。
参考までにですが、今回の課税について国税当局の判断は正しいと思います。
【編集後記】
遊びすぎて体がお疲れモードです。