調査関係書類をe-Tax経由で提出?

税務通信の記事で「調査関係書類 現在は“紙”や“CD-R等”で提出…」という記事がありました。

記事では、 国税当局と調査先の両者に負担があるところ,e-Taxを活用した新たな対応が検討されているとのこと。

税務通信データベース3627号

確かに調査書類のやり取りは税務当局、納税者にとって負担です。

現状は郵送や面談での受け渡しです・。

今回は、元国税職員という角度からこの記事について考察してみたいと思います。

e-Taxで提出できる調査書類とは?

皆さん、疑問に思いませんか?

そんなのメールで送信すればいいじゃん!

その通り。

ところか税務当局は外部とのメールをしていません。FAXも基本的にしていません。

したがって、e-Taxで提出という発想になるのです。

さて、e-Taxで提出できる調査書類とは?

オーソドックスに総勘定元帳はOKだと思います。

取引の証拠となる領収証や請求書などの原始記録・・・PDFで提出OK

郵送する手間や費用、税務署に届ける手間を考えればかなり効率的になると思われます。

メールに比べると面倒ではありますが。

税務書類を受け取る税務当局の対応

e-Taxで提出される調査関係書類がどのような形で提出されるかによって大きく違うと思います。

例えば、総勘定元帳。

PDFで送信された場合には、売上の計上の有無、経費の計上の有無などは可能ですが、総勘定元帳がデータ化されていないので分析という面では非効率です。

CSVとかで提出できると調査も効率的に進みます。

問題は原始記録です。

やっぱり調査担当としては原本で確認したいはずです。

原本にはPDFでは読み取れない「違和感」があるから。

違和感とは何か?筆圧だったり、色の濃淡だったり、書類のつづり方だったりと。

ほんの些細な違和感を感じ取るには原本を確認するしかないのです。

その違和感こそ脱税の端緒になるからです。

一方通行では?

納税者側から税務当局側にはe-Taxで調査書類を提出することが将来的には可能になるでしょう。

では、その反対。

税務当局側から納税者側への情報伝達はどうなるのでしょうか?

例えばe-Taxで提出された調査資料を検討していくなかで、再度確認したいことがあった場合。

基本的には電話で行うか、文書にして郵送するか、もしくは税務署に行って直接調査担当者から聞くか?

メールができない以上、選択できる方法は限られています。

納税者と税理士と税理士の日程調整をして・・・なんてとても非効率です。

まとめ

e-Taxで調査関係資料が提出できると税理士業務の効率化になりますが、一方、税務当局側は必ずしもメリットだけではないような気がします。

税務当局側は適正公平な課税を担保しつつ、情報管理を徹底し業務の効率化を図る必要があると思います。

決して簡単なことではないと元職員といては思いますが、でも今の時代は変わらなければなりません。

今後の税務当局の変革に期待したいです。

【編集後記】

午前中、叔母の空き家を整理してきました。

空き家の活用方法を真剣に考えなければ。

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