売上を計上するタイミングを分かりやすく解説!

みなさん、正しい売上計上基準を考えたことありますか?

もう、長く事業を継続されているフリーランスの方や会社の社長さんなら「何を今頃そんな話を?」と思うかもしれません。

ところが、今までサラリーマンとして過ごしてきた人は意外と知らないんです。

そこで、今回は売上の正しい計上時期について解説したと思います。

売上計上時期の基礎

売上の正しい計上時期は、売上が実現したとき。これを実現主義といいます。

実現主義とは、物の引き渡しが必要な取引は「引き渡しがあった日」、物の引き渡しが必要のないサービスは「役務の提供完了した日」が実現した日となります。

つまり、お金が入った時ではないということです。お金が入ってこなくても、売上が実現した時に売上を計上しなけれなならないのです。

具体的な売上げ計上基準

物の引き渡しが必要な取引は「引き渡しがあった日」、物の引き渡しが必要のないサービスは「役務の提供完了した日」と説明しました。商品の種類や性質、取引先と契約内容等々から計上基準ががいくつかありますので紹介したいと思います。

  1. 出荷基準
  2. 納品基準
  3. 検収基準
  4. 検針基準
  5. 完成引渡基準
  6. 部分完成基準
  7. 工事進行基準
  8. 役務完了基準

ちょっと多すぎですね(‘ω’)ノ

出荷基準

文字のとおり、商品等を自社から出荷した日が売上計上のタイミングです。

自社倉庫から出荷した時、トラックなどに積み込んだ時です。

納品基準

こちらも文字のとおり、商品を納品した日が売上計上のタイミングです。

出荷基準と違い取引先に商品を納入したタイミングです。納品書を取引先に渡した日などになります。

検収基準

取引先が納品された商品の検収が完了した日が売上計上のタイミングです。

発注を受けた商品、製品が仕様通りとなっているか取引先が検収し、その検収が完了した日になります。

製造業など部品の発注など細かい仕様がある製品はこの基準を採用しています。

検針基準

フリーランスやひとり社長でこの基準を採用することはないと思いますが、一応説明を。

検針等で販売数量を確認した日が売上計上のタイミングです。

電気、ガス、水道などの業種です。

完成引渡基準

建設工事等の引き渡した日が売上計上のタイミングです。

一般の商品同様に物の引き渡しが重要ですね。

部分完成基準

工事が大規模になれば、その工事期間が1年以上になったりすることもあります。そこで工事の全部が完成していなくても、部分的に引渡した部分に対応する売上計上する方法です。

工事進行基準

工事の進捗状況に応じて売上を計上する方法です。この方法を使用する場合には要件を満たす必要がありますが、今回は省略します。

部分完成基準と似ていますが、部分完成基準は完成した物の一部を納品している状況、工事進行基準は、まだまだ工事中という状況です。

役務完了基準

役務の全部の提供が完了した日が売上計上のタイミングです。

作業の指揮監督とか、技術指導などがこの方法によります。

部分完了基準

この基準を採用するのは要件を満たす必要がありますが、簡単に説明すると役務提供を作業ごと区分され、その作業ごと報酬が確定する場合に、その都度売上の計上する方法です。

まとめ

今回は、売上計上基準の方法を簡単に説明しました。

業種業態によって適切な方法がありますので、よく検討してください。

また、注意していただきたいのは、採用した方法を継続して適用することです。

継続適用することで、企業の適切な財務諸表が作成されます。

なお、期中は現金主義で売上を計上しても大きな問題にはなりませんが、決算を組む期末には、今回説明した基準にあてはめ、正しい売上を計上する必要があります。

特に令和元年10月1日で消費税率が変わりますので、正しい日に計上しないと税率を誤ってしまうなんてことも起きてしまいます。

【編集後記】

今日は新日本法規の担当者さまと書籍の購入について打ち合わせをさせていただきました。

税務職員時代からお世話になった書籍でしたので、とても魅力的です。

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