freee会計とAmazonUSA

freee会計とAmazon

今月、新規に顧問契約を締結したクライアント。Amazonに出店しているとのこと、しかも日本と米国の二刀流。

そもそもAmazonで商品が売れた際の記帳方法をどうするのか?という疑問があるのですが、Amazonセラーセントラルで取引履歴をダウンロードし、freee会計にアップロードすることで取引登録することが可能です。

今回、初めてAmazonに出店されている方の会計を見ているのですが、実に面倒な取引であることを実感しました。

売上は日々発生し、諸々の手数料は売上金から控除され、2週間ごと売上代金が振り込まれる、ところが、振込される際にクレーム対応みたいな引当金が控除され残額が振り込まれるという摩訶不思議。控除された引当金は次回もしくは次々回に振込まれるという仕組みのようでした。

この取引を1件1件登録していたら気が狂う。データをアップロードできなかったらと思うとぞっとします。

と、ここまではいい話。

この仕組みが活用できるのはAmazon日本でのお話。AmazonUSAは別の話です。

freee会計とAmazonUSA

AmazonUSAも日本同様セラーセントラルから取引履歴をダウンロードすることが可能です。ただ、そこはUSA、取引はすべてドル建てのデータになります。したがって、円換算するという超絶難解なミッションが課せられるのです。

試しに、ドル建てのままfreee会計にアップロードを試みましたが、案の定455$のデータが455円として登録されました(´・ω・`)

困難なミッションに挑むアナログ税理士

課題は3つ。①取引データを円換算する②円換算する際の為替差損益をどのように認識するのか③期末の売掛金残高の把握の3点。

①については、Amazonセラーセントラルのデータはテキストデータ。これを一旦Excelで読み込む。ドル建て表示されている部分をコピーして別のシートへ、そのデータを人力で円換算する、ちなみに今回は月初のTTMで換算しました。換算したデータを元々のデータに貼り付けしテキストデータで保存することで加工は終了。

freee会計では日本と米国を区分できるように口座を設定してアップロードすればOK

デモ事業所のサンプルです。

これで無事にfreee会計に登録することができました(^^♪

②の為替差損益問題は、、、AmazonUSAは売掛金勘定です。ちなみの取引の流れは2週間ごとペイオニアに売上代金が入金され、その後日本の銀行に円建てで振替えます。日本の銀行に振り込まれた時点でAmazonUSA勘定で受け入れます。本来であればこの時点で為替差損益を認識すべきなのですが、現実的には無理。

そこで一考。

②と③を一緒に解決しよう。

Amazonセラーセントラルから期末のデータを取得しfreee会計にアップロード。この時点でAmazonUSAという売掛金勘定が発生します。この期末のデータから真実の売掛金残高を把握する。

この真実の売掛金残高とfreee会計上のAmazonUSAの残高に差額が生じる、実はこの差額が1年分の為替差損益の合計額だと。。。思う。たぶん。きっと。。。

期末の一括して為替差損益を計上することの是非はあるかと思いますが、現実的にこの辺が着地点かな。

【編集後記】

本日はfreee主催のfreee Advisor Day 2024東京に参加します。13時30分から15時30分はマジカチブースにいます。

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