1986年メキシコの記憶と、再び始まったW杯の物語
目次
私のW杯の原点は1986年メキシコ大会
ワールドカップが始まると、いつも思い出す大会があります。それが1986年のメキシコ大会です。
私が初めてテレビで観戦したワールドカップでした。
当時は今のようにインターネットもなく、海外サッカーの情報を得る手段も限られていました。それでもテレビの向こうで繰り広げられる世界最高峰の戦いに、子どもながら強く心を奪われたことを覚えています。
1986年大会といえば、やはりサッカー史に名を残す ディエゴ・マラドーナ の大会でした。「神の手」や「5人抜きゴール」は今なお語り継がれる伝説です。
しかし私の記憶に強く残っているのはアルゼンチンではありません。
デンマークでした。
予選リーグで西ドイツを破るなど、躍動感あふれるサッカーを展開し、一気にファンになりました。華やかなスター軍団というよりも、組織的で攻撃的なサッカーが印象的で、「このチームを応援したい」と自然に思ったのです。
それから40年近く経った今でも、私はデンマーク代表を応援しています。
ワールドカップの思い出とともに歩んできた、まさに人生の伴走者のような存在なのかもしれません。
ヒュンメルとの長い付き合い
デンマーク代表を好きになった理由はサッカーだけではありません。
当時のユニフォームです。
胸に並ぶシェブロンマークが印象的なヒュンメルのユニフォームは、他国とは違う独特の存在感がありました。
今でこそ様々なスポーツブランドがありますが、当時の私にとってヒュンメルは特別なブランドでした。
「デンマーク代表=ヒュンメル」
そんなイメージが強く焼き付いています。
サッカーを通じて好きになったブランドを、大人になった今も変わらず愛用しているというのは面白いものです。
ユニフォームやウェアを見るたびに、1986年のメキシコ大会の記憶が蘇ります。
あの頃のテレビ画面。
深夜に起きて観た試合。
世界中の強豪が集まる特別な舞台。
ワールドカップは単なるスポーツイベントではなく、その時代の自分自身の記憶とも結び付いているのだと感じます。
だからこそ4年に一度の大会が始まると、毎回少し特別な気持ちになるのでしょう。
再びメキシコで始まったW杯と次の夢
そして時は流れ、再びメキシコが舞台となるワールドカップが開幕しました。
今回は共催という形ですが、私にとっては「メキシコ」という響きだけで特別です。
開幕戦は朝4時起き。
眠い目をこすりながら、メキシコ対南アフリカの試合をテレビ観戦しました。
レッドカードが3枚も飛び出す荒れた展開でしたが、それでも試合を見ながら感じたのはただ一つ。
「ああ、ワールドカップが始まったんだな」
という高揚感でした。
4年に一度しか味わえない独特の空気があります。
世界中のサポーターが熱狂し、国の誇りを背負った選手たちが全力で戦う。その舞台を見ているだけで胸が高鳴ります。
本当は今回、日本代表の試合を現地観戦したいという思いもありました。しかし世界情勢の不安もあり、残念ながらその夢は見送ることになりました。
だから次を目指します。
4年後のヨーロッパ開催。
今から少しずつ貯金をして、いつか現地のスタジアムでワールドカップを観戦する。
1986年にテレビの前で夢中になっていた少年が、今度はスタジアムの観客席で世界最高峰の舞台を見る。
そんな夢を持ちながら、この4年間を過ごしていきたいと思います。
ワールドカップは終わればまた4年後です。しかし、その4年間さえも楽しみに変えてくれる。それが私にとってのワールドカップなのです。