税務署はスクラップも見ている!

自主点検チェックシートという書類があります。

参考:自主点検チェックシート

このチェックシートの雑収入・雑損失の項目があります。

  1. スクラップ・副産物等を売却した内容の分かる書類は保存されていますか。
  2. 固定資産を売却又は廃棄処分した内容の分かる書類は保存されていますか。

法人の企業の本来業務から離れた損益の項目です。

なぜ、この項目があるのか。

答えは、簡単。

誤りが多いからです。

税務署は何を見ているのか?

税務署は知っているのです。

スクラップでも有料で買い取られていることを。

廃棄処分となれば費用が発生すると思われがちですが、物によってはかなりの部分が買い取りされています。

そして、その買取は現金で行われるのが主流です。

物を仕入れて販売するという商取引とは違い、生産過程で発生した金属くずや不要となった機械装置などは要注意です。

工場等の中を確認する場合、スクラップの有無を確認します。

機械装置などを廃棄していないか確認します。

税務署は、鉄くずなどの処分方法を確認します。

税務署は、機械装置などの処分方法確認します。

いつ、どこで、どのように処分したのか。

それを証明する書類の提示を求めます。

事例

上述した様に、多くの場合スクラップの処分は現金での取引が主流です。

故に、この収入が帳簿に記載されていなことが多いのです。

正規の帳簿に記載せず、従業員の福利厚生に使ったとか、法人の代表者のポケットマネーに化けていたりといったケースが散見されました。

この場合、原則は重加算税対象となり思いペナルティーが科せられます。

税務職員は重加算税が大好きです。

まとめ

通常の業務であれば、関与税理士もチェックできます。

しかし、イレギュラーな業務外に関しては納税者からのアクションがないと把握が困難です。

日頃から、クライアント様とのコミュニケーションが重要です。

ここには書けないけれど、やっぱり税務署の情報量は半端ないのを知っているので。

【編集後記】

今日、以前の勤め先の上司から連絡がありました。

大変お世話になった上司の方です。

もう退職されてお互い税理士1年目です。

今週、お会いする約束をしました。楽しみです。

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