有限会社・休眠会社を買うという話。

有限会社・休眠会社を買うという話。

この1週間で何故か有限会社を買って法人で営業したい・・・という話が2回ありました。クライアントではないので一般論としての話をしました。続けて同じ話を聞くのもするのも不思議な感覚でした。

前に勤めていた会社の法人の顧問税理士には有限会社の購入を薦められましたという話もありました。

ネットで検索するば色んなサイトが出てきます。休眠会社や許認可を持った法人、設立1期目の法人など様々です。

当事務所では新たに法人を設立することをお勧めしています。

あくまでも個人的な見解です。

当事務所のクライアントで法人化された方も何件かあります。有限会社や休眠会社を購入したケースは1度もありませんし、勧めたこともありません。

法人を設立する目的にもよるのですが、基本的には節税目的or信用の2通りです。

節税目的なので、有限会社や休眠会社を購入するメリットがないこと。それと当事務所のクライアントは起業された方ばかりなので有限会社や休眠会社を購入することで設立年月日が起業した日より前になるという不自然な状況になる。

なにより私がデメリットと感じるのは「簿外債務への対応」です。

会社売買のおける最大のリスクは簿外債務だと。数ある会社売買のサイトでは「簿外債務はない」と記載したり、簿外債務が発覚した場合には売主が個人で負担するという文言が盛り込んであるようです。

ですが、そうは言っても債務者は法人なので一義的には債権者は債務者である法人に返済を求めます。その分を売主に請求するという形になると思われます。回収できなければ大損です。

なぜ、こんなことを書くのか?税務の現場でこのような状況を何度となく見聞きしてきたからです。稼働中の法人を購入し、しばらくしたら税務調査に入られ購入日以前の申告内容に誤りがあり修正申告をしたという事例も、、、タックスリスクもあります。

法人設立のハードルは低い

1990年に最低資本金制度が導入され株式会社は1000万円、有限会社は300万円となり会社設立には多額の資本金を用意する必要がありました。この制度が2005年に廃止され1円でも会社が設立ができるようになりました。

また、IT化が進みfreeeやマネーフォワードなどの会社設立アプリを使う事で簡単に、かつ短期間で法人設立が可能になりました。私自身も作業を進めてから1ヶ月ほどで法人が設立できました。

まとめ

せっかく法人を設立するのだから、真っ白で綺麗な新しい法人を設立して大きな夢を見ながら営業してみてはどうでしょうか?というのが私の考え方です。

数年後、数十年後、1から始めて事業がここまで大きくなったと、登記簿謄本を見て歴史を感じられた良いなと思い新設法人の設立を薦めています。

【編集後記】

今日は午前中、面談がありました。午後から仕事を!と思ったのですが、何だか気分が乗りません。

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