自動車保有関係手続きのワンストップサービスに挑戦して挫折したという話

自動車保有関係手続きのワンストップサービスとは

自動車を保有するためには多くの手続(検査登録、保管場所証明申請等)と税・手数料の納付(検査登録手数料、保管場所証明申請手数料、保管場所標章交付手数料、技術情報管理手数料、自動車税種別割、自動車税環境性能割、自動車重量税等)が必要となります。
これらの手続と税・手数料の納付をインターネット上で、一括して行うことを可能としたのが、「自動車保有関係手続のワンストップサービス(以下、OSS)」です。
OSSを利用することによって、現在紙によって行われている申請等の手続を、インターネット上で行うことが可能になります。

公式HPより引用

ワンストップサービスの挑戦した経緯

私が保有する車両の1台を廃車にすることにしました。ただ、下取りに出すとかではなくて自宅保管しておきたいので自分で廃車手続きをしよう!と。そして自動車税の基準日が4月1日なのでその前に廃車手続きが必要。ところが月末で陸運局まで行く時間がもったいないから電子申請しようとなりました。

挑戦した結果・・・

申請がネットできることすら知らなかったのですが、PCでの挑戦はハードルが高そうで、iPhoneで挑戦してみたのですが、これが意外と簡単にできてびっくり。電子車検証とマイナンバーカードがあればサクサク申請までできました。

申請までできたのですが、申請書の申請状況を確認したところ「手数料を支払うための電子納税が登録されていない」とのエラーメッセージが表示されました。

指示通りに電子納税の手続きをしたのですがエラーが解消されませんでした。

これはまずい。

早くしないと4月1日になってしまう。ということで結局陸運局に行くことに。。。廃車手続きの電子申請は失敗しました。

衝撃的な事実が判明

さっそく陸運局に行き窓口で電子申請のエラーメッセージについて確認しました。が、担当者曰く「一時抹消登録は電子申請ではできない」と。えっ!事実、申請できていることとエラーメッセージが表示されている画面を提示してたところ驚いていました。

バックヤードで他の職員に確認したのですが、だれも解決策が分からず、この時点で正式に電子申請を諦めることにしました。

職員の方からの提案で「紙で申請していただければ即日対応できます。車検証、№プレート、印鑑証明書、実印はお持ちですか?」と。

わっ!印鑑が無い。最近の行政手続きで押印する習慣が減ったので印鑑を持っていませんでした。認印でもOKと言われましたが持っていませんでした。

結局、出直すことになりました。

時間で比較してみた

電子申請で悩んだ時間と申請時間はおよそ2時間位。陸運局に行って受けつから終了まで1時間、往復の時間が1時間の合計2時間(最初の印鑑を忘れて工程は含みません)。

電子申請より早く廃車手続きが完了しました。リアルの方が早い。

結果、自動車保有関係手続きのワンストップサービスは行政の効率化になっていない状況と判断しました。

事実、私が陸運局で受付した際の紙申請は23人待ち、電子申請は0人待ちでした。

改めて行政の効率化ということを考えさせらる出来事でした。この電子申請を構築するだけで何億、何十億円という税金が投入されているのだと思うと➀陸運局の職員に対する周知、習熟度の低さ②自動車関係の業者に対する認知度の低さ③何より自動車関係の業者が利用しないという使い勝手の悪さが要因だと思います。

20年ほど前にe-Taxが導入され、めっちゃ使い勝手が悪かったのをた当時を思い出します。

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