税理士会のDX化を阻む最大障壁は「年齢」か?紙文化から抜け出せない現状
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税理士会のDX化を阻む「紙の壁」
税理士業界全体でDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性が叫ばれて久しいですが、実態として税務署以上にデジタル化が遅れていると感じるのが、他でもない「税理士会」そのものです。各単位会によって状況に差はあるものの、全体としてDXにはほど遠いと言わざるを得ません。
その最たる例が、毎月開催される「例会」です。毎回膨大な量の資料が用意され、それを事務局がせっせと印刷して配布するという前時代的なシステムが未だに機能しています。そもそも例会を欠席する会員も少なくありません。支部の会員専用ページ(HP)に資料をアップロードし、各自がタブレットやPCで確認すれば済む話にもかかわらず、無駄な印刷コストと事務局の労力が毎月浪費され続けているのが現状です。
「IT弱者への配慮」という名の思考停止
ペーパーレス化を提案してみても、必ず返ってくるのが「メールアドレスを持っていない会員がいる」「ホームページにアクセスできない会員がいる」という言葉です。確かにそういった会員への配慮を完全にゼロにはできないかもしれません。しかし、それを免罪符にして組織全体のデジタル化を止めてしまうのは本末転倒です。
「では、例会に参加しない税理士への情報発信はどうしているのですか?」——喉まで出かかったこの疑問を、その場でぶつけられなかった自分に対して情けなさを感じることもあります。結局のところ、「ITが苦手な層」を理由にしているだけで、誰も現状を変えるための具体的な議論や、それに伴う摩擦を避けたいというのが本音なのではないでしょうか。
上層部の顔色を伺う組織体質からの脱却
若手や中堅が勇気を出して意見を具申してみても、改善される兆しは一向に見えません。どこの組織であっても「上層部のご機嫌を伺う」「波風を立てない」ことが最優先されてしまう体質が深く根付いているのを感じます。税理士会のDX化を阻んでいる最大の障壁は、単なる「年齢」や「ITリテラシーの低さ」ではなく、変化を拒み、既存のやり方に固執する「事なかれ主義」そのものなのかもしれません。
このままでは、新しい世代の税理士にとって魅力的な組織であり続けることは困難です。一部の層に合わせるのではなく、効率化によって生まれる真のメリットを見据え、少しずつでもペーパーレス化や情報共有のクラウド化を進めていく決断が、今の税理士会には強く求められています。