税理士会の出席確認をDX化できないか勝手に考えてみた
目次
アナログな出欠確認
先日、税理士会支部の例会出席管理について考える機会がありました。
出欠確認といえば、学校の先生が「〇〇さん~」「はい」というのが昭和のスタンダードですが、税理士会松本支部では、班長が紙の出席簿に〇を付けて出欠を管理しています。
しかし、年間を通じてみると「皆勤だったはずなのに記念品の対象から漏れていた」というケースが過去にはあったようです。
もちろん誰かが意図的にミスをしているわけではありません。
毎月の例会、総会、研修会などを通じて出席状況を管理し、さらに年間集計まで行うのは大変な作業です。
仮に会員数が200名であれば、年間の出席記録は2,000件を超えます。
紙による管理はシンプルな反面、
・転記ミス
・集計ミス
・記録漏れ
が発生する可能性があります。
特に皆勤賞のような表彰制度がある場合は、「正確な記録」が重要になります。
そこで考えたのが、既存の研修受講カードを活用した出席管理のDXです。
実は全員バーコードを持っている
税理士会員の多くは、研修受講管理用のカードを持っています。
カードには税理士登録番号がバーコードとして印字されています。
つまり、
「会員番号を読み取る仕組み」
は既に存在しているのです。
新しいカードを作る必要もありません。
受付にノートパソコンとバーコードリーダーを設置し、会員自身がカードをかざすだけで出席登録が可能になります。
例えば総会であれば、
受付完了と同時に
・現在の出席者数
・委任状数
・総会成立の可否
をリアルタイムで表示できます。
現状では総会成立要件を手計算しているケースもありますが、バーコード受付を導入すれば自動集計が可能になります。
また、例会についても年間の出席履歴を自動で蓄積できるため、年末の皆勤者判定も正確に行えます。
費用もそれほど高額ではありません。
バーコードリーダーは数千円から購入でき、GoogleスプレッドシートやGoogle Apps Scriptを活用すればシステム費用もほぼかかりません。
DXの目的は効率化だけではない
DXというと「業務を楽にする」というイメージがあります。
もちろんそれも大切です。
しかし今回のケースでは、
「正確な記録を残す」
ことの方が大きな価値だと感じます。
出席記録が電子データとして残れば、
・皆勤者の自動判定
・出席率の集計
・班別の参加状況分析
・総会成立要件の即時確認
などが可能になります。
さらに班長の役割も変わります。
これまでのように全員へ〇を付けるのではなく、「研修後に帰った人だけを報告する」など、負担を大幅に減らすこともできます。
税理士業界でもDXという言葉を耳にする機会が増えました。
まずは大掛かりなシステム導入ではなく、既に手元にあるバーコードカードを活用するところから始めてみる。
そんな小さな一歩が、事務局負担の軽減と会員サービス向上につながるのではないかと思います。
【編集後記】
とは言え、これを提案しても実行するかは別問題なんですけどね