税務調査のオンライン化

税務調査にもオンライン化の波が・・・

コロナ過において税務調査も大きく変化したようです。

税務当局、税理士と双方の立場が分かる私の立場でそのメリット・デメリットを解説しようと思います。

税務当局からみたメリット・デメリット

➀メリット

税務調査のオンライン化において最大のメリットは移動時間の削減だと思います。特に関東信越国税局に勤務していた私だから分かるのですが、管内が広すぎるのです。また、長野県の松本署においても現場まで車で1時間なんてざらにあります。この時間はとても無駄です。

もう1つメリットを挙げるとしたら、何かあれば、すぐ近くに上司や先輩がいて聞くことができることかな。

②デメリット

デメリットは税務調査が単調化すること。税務調査はちょっとした職人気質みたいなところがあって、社長の表情や仕草、事務所の雰囲気や書類の保管状況、従業員の雰囲気や社長との関係など帳簿書類だけではない情報が重要なのです。

オンライン化することで表面的な調査しかできないではないかと危惧しています。何なら、税務署に勤務していた頃は「総勘定元帳なんか借りてきて不正が見つかるか!」と後輩に言っていた人間なので。

納税者からみたメリット・デメリット

納税者からみたら、税務調査のオンライン化はメリットしかありません。

納税者にとって税務調査何てストレスでしかありません。何を言われるか、何をされるのか不安でしかありません。それが画面越しのオンラインになればストレスは半減すること間違いないです。自分の前に税務署の人間がいないだけで全く状況は違います。

オンラインの時間だけ対応すれば良いので時間的にも余裕があると思います。

デメリット・・・何も思いつかない。

税理士からみたメリット・デメリット

税理士からみても、税務調査のオンライン化はメリットしかありません。特に私のように遠隔地にクライアントがいると移動時間だけでもロスになります。これが、オンライン化になったら移動時間がなくなるのでとても助かります。

デメリットはメリットの逆。freeeの税務調査サポートも担当していて、税務調査と理由をつけて各地に出張できるという権利が奪われてしまうという危険があります。事案があれば北海道でも沖縄でもいけるんだけど、それがなくなるのはもったいないです。

まとめ

中小企業や個人事業主の税務調査がオンラインになるのはもう少し先のことになるでしょう。何故なら、税務調査をする側も税務調査を受ける側もそれなりのITスキルが必要だし、環境も整えることも重要。税務署ってまだまだITには程遠い世界だと思うから。

【編集後記】

私、マジカチon-lineのリーダーズしています。次回のマジカチon-lineは5/12の予定で進めています。

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