租税回避スキーム

租税は最大のコストである

租税は最大のコスト」であると感じているのは私だけではないはずです。多くの人が感じているが故に脱税が起きるのだと、またその使途にも問題があるのも否定できません。

世の多くの納税者は、最大のコストである租税を如何に減少させるかに腐心しているのも事実です。私もその一人であることも否定しません、が、あくまでも合法の範囲内での「節税」です。

租税回避スキームとは。。。納税者や投資家に有利になるような各種規定を利用して、結果として法の趣旨にそぐわないような税負担の軽減やより高いリターンを享受できるようにするものです。

ひと昔前であれば航空機リースを活用したスキームやタックスヘイブン国を利用したスキームなどがありました。私が税務署を辞める頃は「パナマ文書」と呼ばれる文書が流出して話題になりました。また、私が国税局に勤務している頃には組織再編を活用した繰越欠損金を無尽蔵に増やせるスキームとか、どこの誰だか忘れましたが、どこぞの税理士が考案したスキーム(木っ端微塵に打ち砕きました)など、いつの時代も租税回避スキームがありました。

なぜ、租税回避スキームが存在するのか?

人が作る税法ですので、何かしらの抜け道が出来てしまうものです。また、国が違えば税法も違うので日本と諸外国との税法のギャップを突いたスキームは数多と存在します。

ただ、我々一般庶民がこれをしようとするのは無理です。これだけのスキームを実施するコストと回避できる租税とのバランスがあります。悲しいかな富を得ている人はより富を得られるような感じです。

そして、これらの租税回避スキームは決して脱税ではないということがポイントなのです、あくまでもグレーで白なのです。これって変だよねと思っても、税法で規定していない限りは課税できないのです。

これって変だよね

今日のブログのテーマが租税回避スキームなのか?

とある会社の取引が???だったから。通常こんな取引はあり得ないよね?という取引をしていて、1つ1つの取引だけを見れば何の問題も見えてこないのですが、一連の取引を俯瞰してみると???な取引で、この取引で誰が得するのか?と不思議な感じがして、何かのスキームなのかな~と思って、租税回避スキームの事を話題にしました。

税務的に課税問題が生じると思われるのは私のクライアントではないのでスルーしますが、誰がこの取引の絵を書いているのか気になります。

【編集後記】

体調がイマイチ。明日から東京行くのに不安。

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