申告書の控えに収受印が押されない

申告書の控えに収受印が押されない

国税庁のHPによると以下のように記載されています。

e-Tax利用率は向上しており、今後もe-Taxの利用拡大が更に見込まれることや、DXの取組の進捗も踏まえ、国税に関する手続等の見直しの一環として、令和7年1月から、申告書等の控えに収受日付印の押なつを行わないこととしました

私が税務職員だったころ、所得税の確定申告期の申告書の控えの押印が、相当、通常事務を圧迫していました。冗談で後輩と「収受印押印の神が下りてきた!」と言ってマシンのように押印していたのを覚えています。

当時は、まだ電子申告が普及していなかったころ、税理士事務所も買い物かごのようなものに何十件と申告書と控えを税務署に持って来ることも多々ありました。

それが、今では所得税の電子申告割合が7割近くとなっています。

年配の税理士先生とお話すると「申告書に税務署の収受印が押印してあるから、報酬がもらえる」と言っている方もいましたが、時代は変化しているのです。

国税庁のQ&Aでは、提出書類の記録としてリーフレットを交付するとしています。

国税庁HPより

提出した申告書を確認したい

とは言え、提出した申告書を確認したいこともあるかと思いまし、金融機関等で提出を求められることもあるでしょう。そんな際に役立つ申告書を確認する方法を解説します。

① e-Taxで申告書を提出した場合・・・メッセージボックスに格納された受信通知により確認することが可能です。受信通知書から申告書を出力していただくと、申告書上部に申告書の受付日、受付時間等が印字されますので、これで対応が可能です。

② 紙で申告書で提出した場合・・・オンライン申請による「申告書等情報取得サービス」や「保有個人情報の開示請求」、「納税証明書の交付請求」により確認することも可能です。

申告書等情報取得サービスというのがあり、所得税の申告書、決算書がPDFで確認することができます、ただし、申請から取得まで数日かかりますので注意が必要です。

③ 税理士が代理送信している場合・・・①同様メッセージボックスに格納された受信通知で確認することができます。

当事務所では、原則、クライアントには紙に出力してお渡ししています。ホントは、Googleドライブに保存しているので共有して、好きな時に出力してねというのが理想ですが、そこまで浸透していません。

【編集後記】

e-Taxが導入されたのが2004年、当初はe-Taxの利用割合を署別で数値化して競い合っていました。あれから20年、ついに収受印を押印しないという時代まできたかと、感慨深いものがあります。

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