残すのは企業理念か?人か?

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とある企業の会長と面談
昨日、松本市内に本社を置く企業の会長と面談する機会をいただきました。とは言っても、サッカーを通じて何十年とお付き合いさせていただいてる方です。
ちょっとしたボタンの掛け違いがあり私がヘッドハンティングされるという事態になったのですが、税理士を辞めるつもりもないのですし、今のゆるーい生活はやめられないので丁重にお断りしておきました。
「残すのは企業理念か?人か」
さて、ここからが本題です。
会長からの「残すのは企業理念か?人か」という問いがありました。私は即答で企業理念と答えました。
会長が今の会社を創業した当時の企業理念が希薄になっているとう危機感からの問いでした。会社も大きくなり創業当初の社員も全体の20%ほどに、その他は新卒、中途採用の社員という状況で当初の熱い思いをもった社員が減少してきているとのことでした。
企業が大きくなり「俺がやる」ではなく「誰かがやってくれる」「挑戦して、失敗して。変えればいい」「君がいるから君の会社にお願いする」という意識が希薄になっているとのことでした。
根本は学校教育にある
私の偏見なのかもしれませんが、根本的な原因は学校教育にあると思っています。決して学校の先生が悪いという訳ではなく、今の時代がそうさせているという意味です。
地元中学校のサッカー部の外部コーチを10数年してきて感じることは、子ども達が考えて行動することが少なくなっていること、そして何より「失敗」する経験が少ないと感じています。
これは何かトラブルがあると保護者からのクレームがある、であるならば、トラブルが起きる前に生徒の行動を規制してしまえば良いという考えになるからだと思っています。
成功体験も重要です、しかし失敗体験をすることもとても重要な事で、そこから学ぶことの方が多いのではないかと思います。失敗を許容する大人の寛容さが必要だと思います。
1時間30分の面談の結果
会長が求めたものは2つありました。大変申し訳ないのですが2つともお断りさせていただきました。1つはヘッドハンティングされたこと、もう1つは地元のサッカークラブの立て直しです。
会長としては残念な結果?だったかもしれませんが、私にとっては企業経営における考え方や後継者を育てる苦労など生の声をお聞きできたことは、とても有意義でした。
今後税理士を続けていくうえで、重要な時間でした。
【編集後記】
3/19ですが、今シーズン一番の雪です。あと、体調がイマイチです。