日曜の夜、大河に同級生が出ていた

3、4年前のこと。事務所のホームページから、問い合わせが届いた。インボイスの登録をしたい、と。問い合わせのメールアドレスを見て「まさか」と、手が止まった。33年ぶりの同級生だった。
高校の頃、あいつは俳優になると言っていた。私は、あいつならやってるだろうな、と思っていた。根拠はない。そういう奴だった。
そして本当にやっていた。33年ぶりの連絡が、適格請求書発行事業者の登録の相談。夢でもロマンでもない、番号の話。でも、それが答え合わせだった。嬉しかった。
先日、大河ドラマ「豊臣兄弟!」を見ていた。俳優の要潤さんとの殺陣のシーン。最後は切られるのだが画面いっぱいに映った顔で、手が止まる。似てる、じゃない。知ってる。絶対そう。
しかも、めっちゃかっこいい!
LINEを開いて、一行だけ打った。3年前に登録番号をやりとりした、同じトーク画面に。
「このシーン、ひょっとしてそう?」
そうだよ、と返ってきた。続けて、こう書いてあった。インボイスにちゃんと登録できたから、仕事が取れたんだ、と。他のシーンにも出ていると動画を送ってくれた。
いや、関係ないだろ。33年だぞ。私が手伝ったのは最後の3年、それも書類仕事だ。番号ひとつで大河に出られるなら、日本中が出てる。
今年の大河は、貧しい村の兄弟が天下まで駆け上がる話だ。夢と希望の下剋上サクセスストーリー、と公式が言い切っている。その画面の中に、33年前の教室から夢を追い続けた男が立っている。あいつはそれを、登録番号のおかげだと思っている。
そんなわけあるか。お前の実力だよ。
というわけで、自慢させてください。同級生、大河に出てます。日曜8時、NHK。
インボイスの登録は、まあ、私が手伝いました。