フリーランスの消費税ってどうするの【個人事業主編】
消費税10%増税まで残り10日となりました。みなさん準備はもう終わりましたか。
今回は、フリーランス【個人事業主】の消費税について解説します。
所得税は利益が発生しなければ、税額も発生しません。
消費税は、例え利益が発生しなくても取引があれば税額が発生します。
仕組みを正しく理解して間違いがないようにしましょう。
目次
そもそも消費税って何?
消費税は、消費一般に広く公平に課税する間接税の1つです。ほぼ全ての国内における商品の販売やっサービスの提供などを課税の対象としています。
税率(令和元年9月30日まで)は8%。令和元年10月1日からは10%と8%の2段階税率となります。
フリーランスとして事業を始めたら納税義務があるの?
消費税の納税義務が発生するのは次のいづれかに該当する場合です。
- 前々年の課税売上高が1000万円を超える事業者
- 前年の1/1~6/30の課税売上高(又は給与等の支払額)が1000万円を超える事業者
この要件に該当しなければ消費税の納税義務は発生しません。
Aの場合、前々年(H30)の売上が1000万円を超えているのでR2年は消費税の申告が必要になります。R2年の売上ではなく、H30年の売上で判断します。仮にR2年の売上が1000万円を下回っても消費税の申告が必要になります。
Bの場合は、前々年売上は1000万円以下ですが、前年の1/1~6/30の売上が1000万円を超えるのでR2年は消費税の申告が必要になります。
Cの場合、前々年(H30)の売上が1000万円以下なのでR2年は消費税の申告は不要です。R2年の売上ではなく、H30年の売上で判断します。仮にR2年の売上1億円あっても申告は不要です。
納付税額の計算方法は?
売上に係る消費税から仕入れや経費などで支払った消費税を差し引いた残りの消費税額を納めることになります。
売上の消費税をそのまま税務署に納めるのではありません。
申告と納付の期限は?
原則、翌年の3月31日が消費税の確定申告の提出期限と納付期限です。
まとめ
消費税の申告が必要なのかの判断は、前々年、前年の1/1~6/30の売上で判断します。
「確定申告の時期に消費税の申告が必要だ」なんてことが分かった場合、納付税額の資金調達に苦労することになります。
事前にご自身の売上高を確認していただき、あとで困らないように注意が必要です。
【編集後記】
今日は、これから中学生のサッカー部の試合観戦に行ってきます。