スーツを着ない税理士の話

スーツを着なくなった理由

税務署に勤めていた頃は、毎日スーツを着ていました。夏のクールビズ期間でもネクタイを外すことはほとんどなく、「ネクタイ=正装」だと信じて疑わなかった時代です。
ところが独立して税理士になってからは、一気にその価値観が変わりました。今ではスーツを着るのは、年に数えるほど。基本的にカジュアルな服装で仕事をしています。打ち合わせがなければTシャツにジーンズという日もあります。
「税理士の正装ってなんだ?」と聞かれることがありますが、そんなものは存在しません。結局のところ、服装で仕事の内容が変わるわけでもないですし、私は「きちんとしていること」と「スーツであること」はイコールじゃないと思っています。

スタッフの一言とクライアントの反応

私の事務所では、来客があるときにスタッフから「膝小僧だけは隠してくださいね」と注意されます(笑)。
Webミーティングなら上半身だけ整っていれば十分というのが、うちのスタイル。そんな自由な雰囲気の中で働いています。
ところが、税理士会の理事になってから少し状況が変わりました。理事会や例会では「スーツで」と言われ、久しぶりにクローゼットからスーツを引っ張り出すようになりました。
先日も理事会の日にスーツ姿でクライアントの事務所を訪れたら、担当者の方が少し緊張した様子で「先生、今日はどうされたんですか…?」と。以前もスーツで訪問したとき、「何か悪いことしましたか?」と言われたことがあったのを思い出しました。スーツって、やっぱり人を構えさせる力があるのかもしれません。

見た目よりも中身、でも清潔感は大事

ちなみに、2024年にスーツを着たのは1日だけ。Freeeの取材を受けた日です。
それ以外はカジュアル一辺倒。でも、私は「服装で評価されること」よりも「仕事の内容で評価されること」を大事にしたいと思っています。
ただし、清潔感は別問題。カジュアルでもだらしなく見えないように、髪型や靴、服のシワなどは気をつけています。
結局のところ、スーツを着るかどうかは仕事のスタイルや相手との関係性で決まるもの。私は「服装に縛られず、自分らしく働く」ことを選びました。スーツを着なくても、きっちりした仕事をする税理士でいたいと思います。

お気軽にお問合せください contact

仕事のご依頼・お問合せはフォームをご利用ください。 送信いただきましたら、追ってメールにてご連絡させていただきます。

なお、あらゆる営業に関するご連絡はかたくお断りいたします。

なお、当受付フォームでは、個別のご相談・ご質問を受け付けておりません。