ふるさと納税って何?その思いを大切にしたい


この年末になると「ふるさと納税」という言葉を多く耳にするようになります。
色んな返礼品があったり、税額控除の適用を受けられたりメリットばかり取り上げられています。
そこで今回は「ふるさと納税」の趣旨(思い)と制度について解説します。
目次
ふるさと制度の趣旨(思い)とは?
総務省のHPによれば・・・
多くの人が地方のふるさとで生まれ、その自治体から医療や教育等様々な住民サービスを受けて育ち、やがて進学や就職を機に生活の場を都会に移し、そこで納税を行っています。
その結果、都会の自治体は税収を得ますが、自分が生まれ育った故郷の自治体には税収が入りません。総務省のHPによれば・・・
そこで、「今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた「ふるさと」に、自分の意思で、いくらかでも納税できる制度があっても良いのではないか」、そんな問題提起から始まり、数多くの議論や検討を経て生まれたのがふるさと納税制度です。
とあります。
「自分を育んでくれた「ふるさと」」
これ、とても大切だと思います。返礼品が・・・という問題になっています。
神奈川県川崎市はふるさと納税による市税の減収額が令和元年度は56億円に達する見込みだと報道がありました。
ふるさと納税をした結果、自分が住む自治体の行政サービスが低下する恐れがあるのです。
ふるさと納税とは?
ふるさと納税とは、自分の選んだ自治体に寄附(ふるさと納税)を行った場合に、寄附額のうち2,000円を越える部分について、所得税と住民税から原則として全額が控除される制度です(一定の上限はあります。)。
ふるさと納税の手続きは?
控除を受けるためには、原則として、ふるさと納税を行った翌年に確定申告を行う必要があります。
ただし、平成27年4月1日から、確定申告の不要な給与所得者等は、ふるさと納税先の自治体数が5団体以内である場合に限り、ふるさと納税を行った各自治体に申請することで確定申告が不要になる「ふるさと納税ワンストップ特例制度」があります。
細かい手続きについての解説は省略します。
私のブログを読むより「ふるさと納税」を取扱う業者のHPを見た方がより詳しく解説していますので・・・。
まとめ
多種多様な豪華な返礼品、税額控除というメリット。
ふるさと納税をしている人も決められたルールのなかで寄附しているので問題はありません。
だけど。
だけど。
今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた「ふるさと」に、自分の意思で、いくらかでも納税できる制度があっても良いのではないか
という制度の思いがどこか遠くに感じるのは私だけでしょうか。
【編集後記】
私は生まれも育ちも、今も安曇野市民です。