国際観光旅客税とは?1月7日の謎?

皆さん、「国際観光旅客税」という税金をご存知でしょうか?

国際観光旅客税って何?

いわゆる「出国税」というものです。日本から出国する際に1,000円の税金を納める必要があります。実際には旅行会社等を通じて納めることになります。

国際観光旅客税って何に使うの?

財務省のHPによれば「観光先進国の実現に向けた観光基盤の拡充・強化を図るための財源を確保する観点から、国際観光旅客等の出国1回につき1,000円の負担を求める。」とあります。

2018年度予算によれば半分が観光庁による各種観光施策のために、残り半分は法務省の出入国管理の態勢整備のために使われるとのことです。

2019年度1年間の税収は480億円を見込んでいるようですが、日韓関係の影響もあり来日する韓国人の減少などから見込みより少し減るかもしれませんね。

国際観光旅客税はいつから納めるの?

国際観光旅客税は平成31年1月7日(月)の出国から適用されています。すでの海外に旅行に出掛けた方は納税しているということです。

むむっ!

なんだ、この平成31年1月7日(月)という中途半端な施行日は。通常の税制改正であれば「〇〇年1月1日より適用する」とか「〇〇年4月1日以降開始する事業年度から適用する」とあるのに、この中途半端な適用日に違和感しかない。

明確な答えは分かりませんが、まことしやかに囁かれていた噂が2つありますので紹介したいと思います。

1月7日の謎 その答え(あくまでも個人的見解)

① 1月1日から適用すると日本のお正月休みと重なり、多くの日本人が海外へ旅行へ出掛ける。国際観光旅客税の導入に反発が出ることを嫌がり、そっと1月7日にずらした説。

② 1月1日がダメなら4月1日でも良くない?という疑問が残ります。しかし、実は中国の春節(旧正月)を利用して日本に観光に来る中国人をターゲットにしたい。という思惑があったのではないかという説。中国の春節は2019年2月5日。この日に合わせて中国は連休になるそうで、来日観光客も増加。4月1日では遅すぎるので、そっと1月7日にした説。

※くどいようですが、個人的見解です。

財務省の担当者の人に本当の答えを確認してみたいものです。

世界の出国税は?

日本以外でも多くの国で出国税(名称は若干違うかも)が導入されています。

アメリカ・韓国・オーストラリア・フランス・香港などなどお馴染みの国が多いです。

海外旅行に行かれる方は、日本を出るときに日本で出国税を、旅行先の国を出る時にまた出国税を払ってくるなんてことが生じるんでしょうね。

まとめ

国際観光旅客税に限らず全ての租税に共通して思うことなのですが、納める方は正しく納めているので、使い方をしっかりとしていただきたいと、思う今日この頃です。

【編集後記】

台風19号の被害が心配です。

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