国税庁、令和2年度租税滞納状況について公表

令和2年度租税滞納状況について

先日、国税庁が「令和2年度租税滞納状況について」 を公表しました。

リンク貼っておきます。 令和2年度租税滞納状況について

国税庁HPより

表にあるとおり令和元年度より滞納整理中のものが732億円増加し8,286億円となっています。732億円の増加には様々な要因あると考えられます。

最大の要因はコロナ禍により滞納整理済額が減少したことが挙げられます。税務調査同様、緊急事態宣言が発出されてからは、税務職員が滞納者のもとへ臨場し滞納整理を行うという機会が減少しているものと思われます。

それでもピーク時の3割

滞納残額を比較するのには疑問がありますが、滞納残高のピークは平成10年の2兆8,149億円なので現在の7,554億円はかなり減少したことになります。

が、しかしですよ。見方を変えれば7,554億円も滞納があるのか!!

真面目な納税者が嫌になってしまいそうな金額です。

国税庁のスタンスが垣間見える公表資料

国税庁の公表資料についてですが、随所に国税庁頑張ってます!!感が伺えます。

例えば、令和元年分の資料では

去年より減少しました!ピーク時の26.8%と大きくアピールしています。

では令和2年度はどうでしょうか?

太字でピーク時の3割を前面に出してアピールしています。732億円増加はそのあとに記載。

滞納残高7,554億円という数字が霞んでしまいそうです。

実は滞納整理を行う職員が一番大変だと思う。

税務職員であるころずっと思っていたのですが徴収担当の職員が一番大変なんだと思っていました。調査担当は、確定申告書が正しいか否かの確認をして間違いがあれば修正申告書や加算税を賦課します。

そこに、納税する資金があるのか?なんて全く気にしません。納税されたかも気にしません。

納税する資金がなくても、修正申告書を提出してもらい加算税を賦課すれば仕事が終わるから。

実際に納税資金がない納税者のところに行って納めてもらう仕事は徴収担当です。

実際に納付してもらうのは想像以上に大変だと思います。

まとめ

税金が納められない理由は様々だと思うのですが、やっぱり期限内に納めてもらいたいものです。

【編集後記】

暑い日が続きますが、体調管理には注意しながら仕事がんばります。

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