「パンドラ文書」

パンドラ文書とは何か?

パンドラ文書とは「世界各地の金融サービス企業14社から入手された約1190万件の文書」の事を指します。この文書では、タックスヘイブン(租税回避地)を利用した租税回避の資料です。

ここ数年「パナマ文書」「パラダイス文書」などのタックスヘイブンを利用した租税回避の情報が明るみに出てきました。

タックスヘイブンとは

タックスヘイブンとは「税率が著しく低い地域や、課税が免除される国や地域のこと」です。有名なところで言えばケイマン諸島とか英領ヴァージン諸島などです。

税務署は何をしているんだ!!

ネットでは「国税庁は何をしているんだ!!」みたいなコメントが多く見られました、確かにその通りです。

が。。。

元税務職員の立場から言えば、決して今に始まったことではなく、私が就職した平成5年当時すでにタックスヘイブンは問題になっており、税法でも少しづつではありますが対応していました。

何が問題なのかというと「情報の少なさ」です。

なぜタックスヘイブンが成り立つかというと、前述したとおり税率が著しく低いというのも理由の1つですが、もう1つは「秘匿性」が挙げられます。

誰がどこのタックスヘイブンに法人を設立して投資しているとか全く把握できない!!という現状があります。

申告書にタックスヘイブン地域が記載されているなんてことは滅多にありません。

秘匿性があり、そのタックスヘイブンはそれを前面に押し出すことによって世界の富裕層からお金が集まるのです。

一般庶民からしてみれば、給与から源泉所得税が天引きされて何もできないのに、富裕層は色んな方法で節税をしているから不満がたまるのです。富裕層はより裕福に、、、みたいな。

パンドラ文書に日本人はいるの?

詳しい文書の内容は承知していないので分からないのですが、間違いなく税務当局は時間をかけて分析するはずです。

パナマ文書が世に出た際も、内容を精査して税務調査をしたと聞いています。

まとめ

少しづタックスヘイブンの実態が明らかになっていくことは喜ばしいことです。

でも、想像ですが、タックスヘイブンを利用した租税回避をパッケージにしている業者は、すでに次の手を考えていると思います。

だって、いつの時代も租税回避と税務署はいたちごっこを繰り返し、税務署はいつも後追いなんです。

【編集後記】

今日の最低気温が13度、最高気温の予想が28度、寒暖差15度。

身体が気温差についていけません(-_-)

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