元国税調査官が捨て身の覚悟で教える「節税」の超・裏技を読んでみた感想

元国税調査官が捨て身の覚悟で教える「節税」の超・裏技

まずは書籍のご紹介です。

元国税調査官が捨て身の覚悟で教える「節税」の超・裏技

SB新書から2021年11月に出版されたもので著者は元国税調査官でYoutuber税金坊で活躍されている根本和彦氏です。

元国税調査官が捨て身の覚悟で教える」の捨て身の覚悟のフレーズに興味が湧き手にした1冊です。

どこまで捨て身になって執筆したのか、国家公務員の守秘義務については、その性質上、退職後も課さられており、秘密を漏洩した場合には刑事罰の対象になります。

これらのことを踏まえて何を書いてあるのか、、、

想定の範囲内の内容かな

おそらく、何も知らない一般納税者にとっては新鮮な内容が多いかと思います。が、やはり守秘義務がありますので、私のような元国税調査官という立場から読むと、当たり障りのない内容です。

当然と言えば当然です、あまり本質的な事を書くと守秘義務違反になってしまいますから。

本書の大きな構成は「税務調査における対応」と「経費で落とせるか」という感じですかね。

「税務調査における対応」は一読すると、今まで経験した税務調査の場面で、税務署の調査官の不可解な行動の点と点が結べるかもしれません。あ!なるほど。そういう事かと。

「経費で落とせるか」は色んな書籍で書かれているないようと大きく違いはないかなと。

「こうすれば経費で落とせます」という話

私自身は「こうすれば経費で落とせます」という話は余りしません。なぜなら、経費で落とせる、落とせないかの明確な基準がないからです。

年に数回ですが、人の前でお話(講師)をさせていただく仕事することがあります。

ひょっとしたら参加される方は「こうすれば経費で落とせます」という話を聞きたいのかもしれませんが、私の話を聞いて実践してみたけど、税務調査で否認された!ということが起きても責任がもてないからです。

もっと言えば税務調査の現場で、調査官の対応次第で認めてもらえたり、認めなかったり、それはケースバイケースで、事案の背景にある条件が違うからです。

元国税調査官が「こうすれば経費で落とせます」というのは重みが違うと思っています。

まとめ

実は節税って難しいと思っています。経費を経費で処理するのは節税ではなくて当然のこと。

ネットで検索してみたり本屋で書籍を購入してみたり、広く一般にある情報を収集してみると、んーこれって大丈夫?て思う事もあります。

上述したとおり、税務調査官によって対応が違うこともあるけど、私ならこれは認めないなーって思う事例もありました。

節税する際は税理士と良く相談してみてください。

【編集後記】

久しぶりに散歩に行ってきました。朝散歩は寒くてできませんが、週末の日中なら暖かくて散歩日和の日曜日でした。

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